とある女の夢の話 ページ26
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"私"は物心つく頃には児童養護施設にいた
オトナの話を聞いて何となく察したのだがどうやら私は産まれて間もなくしてここに来たらしい
両親は裏では有名な組織のボスと秘書
この児童養護施設もその組織が経営に携わっているらしい
子どもながらどこか達観した考えを持っていた私は
まあ、おおかた邪魔だったから捨てたんだろうな と考えていた、なら何で産んだんだよって話だが
そのまま施設で数年を過ごした、いつの間にか私がその施設の子どもで一番年上で、よく小さい子の相手をする事が多かった
学校には行かず施設の人達に勉強を教えてもらった
月日は流れて12歳の誕生日を迎えて間もなかった頃、私の母親だと名乗る女が施設を訪ねてきた
どうやら最初に預けた際に"12歳になったら連れ戻す"と約束していたらしい
そうして思い入れ深い施設から離され私は自動的にその組織へ入った
入ったといっても最初はコードネームすら与えられず毎日体術の訓練やPCの扱い方の訓練
そんなこと今迄した事がなかった私は毎日が辛くて仕方なかった
親がトップだから、という理由で、逃げることすら出来ず毎日死ぬ思いで生きた
親の目を盗み施設に行き、子ども達と遊ぶのが癒しだった
しかしやはり目を盗んで行っていたから、行けない日もあった
そんな時、施設の帰りに寄った本屋で出会ったのが"名探偵コナン"だ
毎回殺しが起き、それを小さくなった探偵が解く
この漫画に何故か強く惹かれ、父親よりか幾分優しかった母親に頼み込み買ってもらった
それから私には楽しみができて施設に行けない時はそれを読んで過ごした
3年が経ち自身に力がついていくのを感じていた頃、母親が死んだ
詳しくは知らないが組織での居づらさを感じ、自身の胸を包丁で抉ったらしい
母を見送る時、初めて父親に会った
あの、妻が死んだのに何とも思っていないような飄々とした顔は忘れようにも忘れられない
母が死んだと聞いた時不思議と涙は出なかった、まあせいぜい3年弱くらいの関係で、同居はしておらずほぼ関わってこなかったから当たり前といえば当たり前だろうか
その年に私はやっと組織で正式なコードネームを貰った
いきなり"B"の名を貰った私は「親の七光り」「親がトップだから」と散々言われたがまあ仕方ないと感じていた、私だってそう思うだろうし
組織の形式上、殺しにかかってくる奴もいたが返り討ちにしてやった、殺しはしてないが
殺しはしない、自分と約束したのだ
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真白 - ７５０９ってなんでしょう.....？ 分かる人教えて欲しい〜す！ (2022年10月15日 4時) (
レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 凄く面白かったです！ 最後らへんは怒涛すぎる展開で文字を読むスピードも速くなってしまいました。夢主ちゃんが幸せになったみたいで良かった！ 素敵な作品をありがとうございました！ (2022年8月28日 14時) (レス) @page35 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
はく。 - ７５Ｏ９。の”７５”はあむぴ。の初登場の話で。”０９”はれいくん。ってことですかね？ まちがってたらすみません。 (2020年3月29日 14時) (レス) id: 4bc003bcc2 (このIDを非表示/違反報告)
み - すごく面白かったです！！素敵な小説を書いて下さりありがとうございます！！！ (2020年3月24日 1時) (レス) id: 2992cbf307 (このIDを非表示/違反報告)
まの - あ、違いました (2019年8月21日 19時) (レス) id: 4a70e1b167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狗子 | 作成日時：2018年5月28日 11時
