7話 覚醒 ページ8
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目が覚めると、真っ白な天井が目の前にあった。
右肩から背中にかけて激しい痛みがあったが、場所や時間を把握する為に出来る限り周りを見渡した。
カーテンから漏れる光からすると少なくともあの晩から時間は経過している。
ｺﾝｺﾝ ｶﾞﾗｯ
扉が開いた。
「やぁ、目が覚めたかい？」
『すみません、ここはどこですか。』
「ここは病院だよ。火傷が酷く、炎症による高熱で君は3日も意識なかったんだ。」
『あの…双子の兄……焦凍の事知りませんか。』
「あぁ、あの子も火傷が酷かったけど、幸い君ほど重症じゃないよ。」
その言葉を聞いて安堵した。
私はしばらく入院し、一通り検査をし終わった後退院した。
久々に家に帰ると、焦凍は走って私に抱きついてきた。
「…Aｯｯ!! 本当に無事でよかった…。」
『しょーと…。ただいま。』
「おかえり、A。」
「……ねぇ、A。 なんであの日キッチンでただ突っ立てたの？」
ﾄﾞｷｯと心臓が跳ねた。
あれを聞かれたらまずい。焦凍にはお母さんしかいないから。
『……んーん、なんでもないよ。ただ、寝ぼけてただけだよ！』
私はそう焦凍に伝えると、そっと頭を撫でた。
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唯一無二の片割れに嘘をついてしまった。
それが例え焦凍を守る嘘であっても。
罪悪感しかなかった。
きっと跡が残るであろう焦凍の左目の包帯を見て私は自責の念に駆られた。
『もっと強くならなければ。』
そう強く誓った。
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わんわん(プロフ) - イェーイさん» 返信遅くなりました申し訳ないです！久方ぶりに手をつけてみて今夜中に5話を編集して公開します。 (8月10日 13時) (
レス) id: 0844f591dc (このIDを非表示/違反報告)
イェーイ(プロフ) - 続きお待ちしております😭😭 (8月10日 2時) (レス) id: d32b35d539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんわん | 作成日時：2020年4月4日 6時
