25話 3年後 ページ26
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pipipipipipi.......……
『んぅ…………。』
一人部屋にしては広い空間にアラームが鳴り響く。
pipipi…ｶﾁｯ………………
『…………んん。』
まだ眠たそうな目を擦り、のそのそとカラダを起こす。
アリス学園に編入してから3年が経過した。
私は、以前より少し髪や背が伸びて学園内では最強美少女と謳われるほど成長した。
頭脳明晰で学内での成績は常にトップ。
個性は、ある実験を重ねていく内に、『万能』の個性であることが改めて分かった。
今のところ、完璧に使用できる能力は、『半冷半燃』、『瞬間移動』、『治癒』の3つである。
他の能力も使おうと思えば、不安定だが使えてしまう。
だが、キャパオーバーをしてしまうと、暫く高熱が続いたり、酷い時には内臓がやられ吐血ししまう。
そんな個性だった。
それが明らかとなってから、私は初校長である久遠寺に目をつけられてしまった。
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�狃蘚�部A組 柊 Aさん。至急、初等部校長室までお越しください。��
この広大な学園内で私の名前がアナウンスされる。
『なんで校長室…。私なんか悪い事したかな。』
思い返してみると、
ここ最近、私はこの大きな監獄から脱走しようと何度も試みていたことを思い出した。
悪い事といえば、それしか心当たりがない。
まぁ毎回、失敗に終わってるから全然問題ないと思ってたんだけど。
というのも、この学園には優秀な個性を持つ教師たちがわんさかいて、尚且つこのバカでかい学園全体を丸ごと結界で覆う個性の人が存在する。
そのため、脱走する際にどうしてもその結界に引っかかってしまうのだ。
するとすぐに教師たちに通知が行き、簡単に拘束される。
無理ゲーなのに、懲りずに何度も脱走を企ててしまうあたり、我ながら馬鹿らしい。
『取り敢えず、校長室に急ごう。』
ようやく行く決心をし、重たい足を引きずって向かった。
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わんわん(プロフ) - イェーイさん» 返信遅くなりました申し訳ないです！久方ぶりに手をつけてみて今夜中に5話を編集して公開します。 (8月10日 13時) (
レス) id: 0844f591dc (このIDを非表示/違反報告)
イェーイ(プロフ) - 続きお待ちしております😭😭 (8月10日 2時) (レス) id: d32b35d539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんわん | 作成日時：2020年4月4日 6時
