24話 冬美の後悔 ページ25
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今日は、二人の8歳の誕生日。
そして、
…………………Aがアリス学園へ行く日。
今からでもAを止めるべきなのだろうか。
今までごめんね。だから、行かないで。
って。
私にはそんなこと言う権利もなければ、
勇気もない。
もどかしい。
ただ玄関を見つめたまま佇み、躊躇していた。
すると、
｢なぁ、冬美姉さん。あいつ何処行くつもりだ。｣
後ろから声を掛けられ振り返ると焦凍がいた。
｢あいつの居場所知ってるんだろ。｣
Aのことを聞かれ、目を逸らし俯く。
お父さんの決定事項は絶対変えられないのは分かってる。
でも焦凍には本当の事を話そう。
もしかしたら、Aを止めてくれるかもしれない。
この判断が間違っていた。
あの子のアリス学園の編入を伝えると、
焦凍は怒りを露わにして外に向かう。
いや、ちがう。そうじゃない。
私は、ただあの子の苦しみを理解して欲しかった。
勝手な大人たちに振り回されるあの子を。
私の声ではあの子の心に届かない。
だから、私は………。
それなのに。
待って。焦凍。
予想と反した反応に焦り、
玄関先で腕を掴もうとするが、僅かに叶わず空を切る。
そして、車に乗っているAに罵詈雑言を浴びせる焦凍の姿を目の当たりにした。
お願い……もうやめて……。
本当は……何も悪くないんだよ。
なのに、どうして……。
お互い大切な双子の兄と妹のはずなのに。
何故こんなにも想いが拗れてしまったのだろうか。
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崩れるように座り込み、自分の不甲斐無さに涙を零した。
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わんわん(プロフ) - イェーイさん» 返信遅くなりました申し訳ないです！久方ぶりに手をつけてみて今夜中に5話を編集して公開します。 (8月10日 13時) (
レス) id: 0844f591dc (このIDを非表示/違反報告)
イェーイ(プロフ) - 続きお待ちしております😭😭 (8月10日 2時) (レス) id: d32b35d539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんわん | 作成日時：2020年4月4日 6時
