21話 勝負 ページ22
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涙を拭い、自分も鍛錬場に向かう。
弱気になっている場合ではない。
こうなってしまったからには、責任を持って今後は、陰ながら焦凍を支えていく。
そのためには力が必要だ。
こんな呪われた個性を使わずとも強くなってみせる。
動きやすい格好に着替えて、鍛錬場に入る。
｢……早速だが、焦凍と対面勝負してみろ。｣
『はい。』
｢…………。｣
焦凍は黙ったまま、暗い表情している。
｢では、はじめ。｣
炎司が声掛けると、真っ先に私は焦凍に突っ込み攻撃を仕掛ける。
焦凍はいとも簡単に攻撃を避け、回し蹴りをする。
反射的に咄嗟にしゃがんで避けたものの、次の攻撃を避けきれずモロにくらった。
ｶﾞﾝｯｯ!!
『いｯｯ……。』
壁に背中を打ちつけた。
そこをすかさず焦凍が右手を使って氷漬けにしようと手をかざす。
私は技が繰り出される前に横に避ける。
がしかし、焦凍の巧みなコントロールで左足が氷に捕まってしまった。
｢そこまでだ。｣
炎司の合図で二人は勝負を止める。
｢A、何故個性を使わない。｣
『使わないんじゃない、使えないの。』
嘘だが、もうこんな個性を使いたくない。
ましてや焦凍の前で。
｢何故だ。最大まで力を使ってみろ。｣
Aは、手をかざすが灯火のような最小火力をあたかも本気でやっているかのように演じてみせた。
｢……もういい。俺の見込み違いだったようだ。｣
出ていけ、と言われると、Aは素直に言う事をに聞いた。
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わんわん(プロフ) - イェーイさん» 返信遅くなりました申し訳ないです！久方ぶりに手をつけてみて今夜中に5話を編集して公開します。 (8月10日 13時) (
レス) id: 0844f591dc (このIDを非表示/違反報告)
イェーイ(プロフ) - 続きお待ちしております😭😭 (8月10日 2時) (レス) id: d32b35d539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わんわん | 作成日時：2020年4月4日 6時
