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「選手宣誓！」
大きな会場に集まった全学科の１年生の前に
18 / 禁ヒーローで有名、ミッドナイト先生がたつ。
さすがミッドナイト先生、生徒のみならず来賓の方々の視線まで釘付けです。
「選手代表、１年A組爆豪勝己！」
え、
「爆豪くんが代表なの？」
「まぁ入試通過一位だったからな…」
後ろにいた切島くんに思わず問いかけた。
へぇ…頭良かったんだ。
「せんせー」
なんか、様子がおかしいぞ…？
選手宣誓の最初ってこんなに気の抜けた感じだったっけ？
「俺が1位になる」
えぇ…
「何やってんの…？」
「まぁ爆豪だから…」
いろんなところから飛んでくるブーイングの嵐。
これでA組の評判落ちたら爆豪くんのせいだ…
「なんでそんな…」
「なぜ品位を貶めるようなことをするんだ！」
「せめていい踏み台になってくれ」
そう言って爆豪くんによる選手宣誓が終わった。
もう開会式だけで疲れるって何事…？
＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿
「早速大一種目行きましょう！
いわゆる予選よ！毎年ここで多くの者が涙を飲むわ。
さて運命の第一種目！今年は…」
ミッドナイト先生の説明が終わると会場に設置されていた大きなパネルが
ルーレットのようにくるくる周り始めた。
「これ！！」
先生がそう叫ぶと同時にルーレットが停止し
パネルに映し出されたのは…
『障害物競走』
「計11クラスでの総当たりレースよ！コースはこのスタジアムの外周4km！
我が校は自由さが売り文句。
うふふふ…コースさえ守れば何をしたって構わないわ！さぁ位置につきまくりなさい！」
コースさえ守れば何をしてもいい…か。
「Aさん、もっと前の方へ行きましょう」
「そうだね」
百ちゃんと前の方へ詰め寄り、右には轟くん、左には百ちゃんの状況が出来上がっていた。
軽い準備運動をしつつ蝶の準備をする。
ナイフは持ち込めないから、爪で引っ掻くか、噛みちぎるかの二択。
まぁどちらでも血が出ればなんでもいい。
「大丈夫なのか」
「え？」
「前の」
一瞬、轟くんが言っている意味が理解できなかったが
数秒も経たぬうちにあぁ、USJ事件のことか、と理解した。
「USJ事件のこと？あの時の怪我ならもうほとんど治ってるから大丈夫だよ」
「そうか」
「無理だけはしないようにお願いしますわ」
「わかってるよぉ」
と、軽い返事をしてスタートの準備をする。
「スターーーート！！！」
開始の合図が響くと同時に一斉に走り出した。
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作者名：豆腐 | 作成日時：2021年11月25日 19時
