リナリア (ページ6)

今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:39,822 hit

6ページ . ページ6

校門の前で颯ちゃんと立ち止まる。

颯「一緒にジャンプして入ろ～」

『うん、いいよ！』

卒業式に友達とせーので校門を出るみたいに一緒にジャンプをして高校に入った私達。

周りにいる同じ制服を来た生徒は

" 可愛いね "

" カップルかな "

そう呟いている。

小さい声で言ってるけど聞こえてる。

颯「やっぱり俺達カップルに見えるんだね！」

満面な笑みを浮かべている颯ちゃん。

私とカップルに見えるのが嬉しいのかな？笑

それともカップルに見られるのがただただ嬉しい？笑

颯ちゃんも早く彼女作ればいいのに。

颯「A！クラス表見に行こ！」

・

『颯ちゃんA組から見ていって？

私G組から見ていく』

颯「はーい」

G組と大きく書かれた下にずらっと並んだ色んな名前。

男子が上にあるから、まず颯ちゃんの名前を探す。

ない。

ドキドキした心臓を誤魔化すように前髪をささっと直す。

私の名前は、、、

ない！

よし、次F組。

あ、もう見つけた。

" う " ちむらそうた

だから上から3番目にあってすぐ目に入る。

お願い。

、、、

あっ、、、た

女子の上から3番目に

宇野Aとしっかり名前が載っている。

『颯ちゃん！颯ちゃん！

同じクラス！』

颯「え、嬉しすぎる、嬉しすぎる！」

そう言ってまた抱きしめてきた颯ちゃん。

ほんとに恥ずかしい。

『みんな見てるからやめて？笑』

颯「別にいいじゃ～ん」

なんて言いながら離れてくれる颯ちゃん。

颯「あ、そーいえば檜山の名前見つけたけど同じ高校なんだね。

元カノさん知ってた？」

『元カノさんって、やめてよ。笑

光成同じ高校なんだ、知らなかった。』

颯「別れてから1回でも話した？」

『話してない、全く』

颯「檜山なんてあんなAのこと大好きだったのに話しかけないんだ。」

『それも光成の優しさだよ』

・