ぎゅってして、好きって言って【狗巻棘】

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1年生の皆と少しだけたわいもない会話をしていると、
また身体がふわふわとした感覚に陥る。






あ、やばいと思った頃には身体の力は抜けていて。








意識ははっきりとしているまま、
身体が後ろへと倒れ込む。









五「おっと、大丈夫？」









隣にいた五条先生に支えられる形になる。









花「先生、Aちゃん体調が悪いみたいでさっきまで保健室にいたんです」


五「え、そうなの！？なんかごめん！！」









何か発しようと口を開いても、言葉が出ない。
全体重を預けちゃって、先生重いだろうに。






みんなの前でこんな姿見せちゃうなんて、
先輩として情けない。






溢れそうになる涙を何とか我慢する。









五「んー、裕仁、Aちゃん保健室まで運んでくれない？ほら僕がお姫様抱っこしちゃうと美渚が、ね？」



花「Aちゃんがきつそうにしてるのにそんなこと気にするわけないじゃないですか、馬鹿ですか」



虎「任せといて！保健室だよね！」









ふわり、と身体を持ち上げられる。
きっと普段の私ならこんな醜態恥ずかしすぎて耐えられない。





後輩にお姫様抱っこされるなんて…







なんとか口を開いて途切れ途切れにごめんねと言うと、
大丈夫っすよ！と笑いかけてくれる。








きっと虎杖くんはいい人なんだろうな。

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