ぎゅってして、好きって言って【狗巻棘】

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ソファに美渚先輩と五条先生。




カウンターに真希ちゃんと伏黒くん。




広いカーペットの上に私と棘くんに、
パンダくん、虎杖くん、野薔薇ちゃんが座っている。









パンダ「何か新鮮だなぁこうやって集まるのも」


真「学校でも任務でも皆が揃うことはそうそうないからな」


五「僕の家が大きいことに感謝だね」


虎「ねえ、食っていい？食っていい？」









待ちきれない様子の虎杖くんに美渚先輩が笑いながらどうぞと言う。




それを合図にみんな箸を手に取って、食べ始める。




こういう、ほのぼのとした時間をみんなと過ごせることに私は嬉しく思っていた。





なんやかんや任務だったり特訓だったりとゆっくりと休む暇のなかった皆も、今は楽しそうにしてる。









花「なっ、なんで最初にケーキを食べてるんですか！」


五「え、いいじゃん。食べたかったんだもん」


花「…みんなの分も残しておいてくださいね？」


五「大丈夫。美渚の好きなモンブランはちゃんと取っとくから〜」









2人の会話を聞きながら、
いいなぁと正直嫉妬してしまう。




付き合うってことは、言い方が悪くなるけど…その人が自分のものになるってこと。




他人じゃなくなるってこと。





……いいなぁ。









棘「すじこ？」


「へ？あ、ああ！食べるよ！…ﾓｸﾞﾓｸﾞ」









ぼーっとしてると、棘くんに顔を覗かれた。
不意打ちはやめてほしい。




買い出しの時のことを思い出してしまって、
また顔が熱くなる。









「(可愛いって、言ってくれた…)」









好きな人に言われるのってこんなに嬉しい事なんだって…改めてそう思った。

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