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「な、ななななんで棘くんが」









玄関の鍵つけてなかったっけと考えている間にも棘くんはお構い無しに部屋へと入ってくる。







部屋着のすっぴんでなんならもう寝る寸前。
…寝付けないことは知っているけど。









棘「こんぶ?」









大丈夫?と言っているのだろうか。
見てみれば、棘くんの両手には袋。
この前は1つだったのに今回は2つ。








私は唖然とするしかなかった。









「あー、えと」


棘「ツナツナ」









棘くんって遠慮のない人、だったっけ?
いやいやいや絶対そんな事はないはず。






未だこの光景が理解出来ず固まる私を他所に、
2つの袋を顔の前に差し出される。






しぶしぶそれを受け取ると、
棘くんはベッドの前で正座をした。








どういう状況なんだろうこれは…









「心配して、来てくれたの?」


棘「しゃけ」









棘くんは、口元のネックを下げていた。
それは私にとって、あまりにも衝撃的なことで。







人前では隠したいはずなのに…
私と真剣に向き合ってくれているのだと分かった。









「…うう、…私っ、棘くんに酷いこと言ったのにっ」


棘「おかか、おかか」









棘くんはぶんぶんと首を横に振る。

その後、スマホを取り出して何かを打ち込む。









「…″自分が1番傍にいたのに何もしてあげられなかった、ごめん…″

そんな、棘くんが謝ることなんて何も無いのに…」



棘『 __こっちきて 』









身体が棘くんの元へ動く。

そのまま、ぎゅっと抱きしめられる。









「あ、あの…棘くん???」



棘『 __これしか、今…できない 』









途切れ途切れの小さな声。
言いたい言葉を言えない、そんなもどかしさがこちらまで伝わってくるようだった。









棘くんの温もりは、どこか安心感があった。

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アップル姫(プロフ) - ひなさん» 続編の方も一人できゃーって心の中で叫びながら読ませていただきました(笑)これからも更新楽しみにしています^^ (2021年2月7日 15時) (レス) id: 1aa0dafb4f (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - アップル姫さん» コメントありがとうございます!棘くんしか勝たん!!書いてる方も思わずニヤけそうになりました(え)、最後まで読んでいただいてありがとうございます!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 88c1187db4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 人肉ぱぴこさん» コメントありがとうございます!棘くんにこんなこと言われたら絶対キュン死するな、と思いながら書かせていただきました^^キュンキュンしていただけたなら嬉しいです!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 88c1187db4 (このIDを非表示/違反報告)
アップル姫(プロフ) - 初めてのコメント失礼します。きゅんきゅんしすぎてニヤニヤしながら読んでました(笑)棘くんしか勝たん!! (2021年2月5日 21時) (レス) id: 1aa0dafb4f (このIDを非表示/違反報告)
人肉ぱぴこ(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓持たないですうぅぅぅぅぅぅ! (2021年2月5日 16時) (レス) id: 61339bea26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2021年1月26日 13時

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