待って、なんて煽んないで【狗巻棘】

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伏「俺の、式神を扱う場合は調伏をしなければいけないんですけど、先輩の場合はそこが俺とは違うので呪力で呼び寄せて扱うことに関しては俺もよく分からないです」


「う、うん、そうだよね、」









なんで呪霊目の前にしながらそんなに解説出来るわけ！？


私なんて呪霊倒す以前に精霊呼び出すことすら時間がかかるのに！





だけど、伏黒くんの教え方は一つ一つが分かりやすくて丁寧だった。





先生が伏黒くんとの任務を提案した理由が分かった気がした。





単純に伏黒くんは教え方が上手で無駄がない。
そして実践しながらテキパキと教えてくれる。




まぁ私はその解説すら半分も頭に入ってないんだけどね。
戦いながら学ぶなんてそんな器用な事私にはできっこない。









「精霊呪法＿＿＿花風燐」









私のために雑魚の呪霊を一体残しておいてくれたので、
やっと集まった数少ない木の精霊で何とかそいつと戦う。





巨大な風の渦が巻き起こり、敵をその中に捕える。









「＿＿＿亀裂花火」









敵の身体がまるで花火のように舞って、散る。
何とか一体は倒すことが出来て、
ほっとしたのと同時に身体の力が抜ける。









「ごめん伏黒くん、数分の間立てません」


伏「呪力を使いすぎる欠点を直していけたら…あと体力」


「ご最もです。体力がなさすぎる」


伏「…そこのベンチまでなら、肩貸しますよ。
あの人にバレたら殺されそうだけど」


「うう、お言葉に甘えてもいいですか」









手を伸ばそうとすると、
こっちの方が早いなと呟いた伏黒くんは、
あろう事かそのまま私をおんぶして…ベンチまで歩き出した。

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