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ある日の事と、母 ページ1

―あ、パンチ―、私の知らない人と…合作やってる
―あ、パンチ―、新作上げた。見て、コメントしなきゃ
―あ、パンチ―からボードの返信来た。返信しなきゃ

これは、一人の占ツクユーザーの話。


最初は、リア友に誘われたのがきっかけだった。
「へえ、夢小説ね。…面白いのかな?」
軽い気持ちでダウンロードを押した。

そのアプリはとっても面白くて。
読んでいると時間も忘れる。
「唯零!唯零!…ハア、またゲームに夢中になって…」
お母さんかな?煩いなあ。
それに、これは、ただの”ゲーム”じゃないんだよ?
そんなのもわかんないなんて、お母さんはダメダメだね。
「唯零!取り上げるわよ!」
『言うこと聞かないから手ぇ上げるわけ?サイテーだね、お母さん』
「な…な、な……唯零!いい加減にしなさい!」
『ハン、馬鹿らし。』
「…!!」
はあ。お母さんったら
もっと器を広くしなきゃ駄目ね。
例えば…そう。
フライパンチーズさんの様に!
フライパンチーズさんは私の憧れの人
あの人の作る作品はどれも面白くて。本当に尊敬してるんだから!
それに、とっても優しいのよ!
それにそれに、タイピングだって早いしね。
チャットサイトで喋ったことあるんだけど、すぐ変身をくれるの
誤字脱字だって少ないわ。
お母さんもそうなればいいのに…
ああ、私のお母さんがフライパンチーズさんだったら良かったのになあ

料理が不味くたって、洗濯ができなくてもいいわ。
私が代わりにやってあげるもの。
優しくて、面白くて、作品を毎日更新してくれたらいいの…
「はあ…そろそろ病院に行かせるようかしら。」
…病院?駄目よ、そんなの。
だって、だって…
我が家のネットのルール…
他の人と会話しないっていうのを破ってるの、分かっちゃうじゃない!
やめて、お母さん
『…ごめん、私、言い過ぎた。病院に行くようなことじゃないよ。』
「唯零…何かあったら言ってね?」
『うん、分かったよ』
ハーア、面倒くさいなあ。
フライパンチーズさんだったら、この位笑って過ごしてくれるだろうに…

フライパンチーズさん、ねえ、私のこと、連れ去ってよ…

その人を知った日と、狂い始めてきた歯車→



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三月 - もはやフライパンチーズさんに依存し始めてますね…ネットもほどほどに… (2022年3月29日 22時) (レス) @page3 id: 51025c20d8 (このIDを非表示/違反報告)
なろくの兄貴(プロフ) - さくさくパンケーキ@恐コレ信者さん» 有難うございます!あまり作品もないですが応援していただけると嬉しいです! (2022年2月23日 19時) (レス) id: a8eb1faea1 (このIDを非表示/違反報告)
さくさくパンケーキ@恐コレ信者 - 面白いです! (2022年2月23日 15時) (レス) @page4 id: c7ea56a150 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なろくの兄貴 | 作成日時:2022年2月11日 18時

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