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魔法の町と、尋ね人(3-9) ページ33

「まあ何はともあれ、次のターゲットはこいろ(5)だ。気を引き締めてくぞ」

この複雑な異世界の魔法についてのお話を、とりなん先生がぶった切って俺ら全員の顔をぐるりと見渡す。
あ、この小説を読んでいる不特定多数の方))ry
はい、ズズです。ごめんなさい。

「出発はどうする?今日出るの?」

「いや、さすがにそれは……厳しくないか?今は午後だし、もうすぐ日が沈む」

遠足に持っていくは何円までかと聞くようなノリでとりっぴぃが挙手をして、それにとりなん先生がまた難しい顔をして回答する。

「じゃあ今夜はここに泊まるかァ?」

「わーい!!お宿お宿〜!!」

とりなん先生の回答に、一泊するフラグが乱立したので愛ゴリとmegaちゃんがそわそわとしながらフロントのソファから立ち上がる。
そういや、昨日は野宿だったし疲れ溜まってんのかな。

「……すみません、つきよさん。一泊お願いできますか」

「もちろんです。皆さん、姉のことをよろしくお願いします」

とりなん先生がつきよさんに頭を下げると、つきよさんもとりなん先生に向き合って90度体を傾けた。
それに、にどみがニヤッと挑戦的に笑いながら、親指を立ててみせる。

「任せな!!」

必ずつきよさんに、こいろちゃんを届けよう。





翌朝、俺たち混ぜメン偶数組+俺は、つきよさんに見送られながら『サターン』を出て、〈ハウンド町〉の正門も出る。
一昨日に歩いた林道を外れ、こいろちゃんがいるであろう範囲をひとかたまりになって探す。
なんで手分けしないかと言うと、俺と対峙した時は6人で結構ギリギリの勝負だったかららしい。

「こいろちゃーん!!出ておいでー!!」

「ドゥーンドゥーン!!!」

こいろちゃんを呼びかけるmegaちゃんに、こいろちゃんがよく使う効果音を叫ぶとりっぴぃ。もしやとりっぴぃはバカななのか???
もちろん俺は恥ずかしいから、呼びかけしかやらないけどな!

……しかしなんの進展もないまま、数十分が過ぎた。

「……もう少し粘りたかったが、少し〈魔法結界〉外も探索しよう」

一度通ったルートを記録するので黒くなった地図を睨みながら、捜索範囲拡大を図るとりなん先生。

そのとき、だった。


がさり

「ッ!!誰だ!?」

俺の耳で拾った音、誰かが茂みにいる。
ぐるる、と威嚇をすれば足音はどんどん近くなり、ほかの奴らもその一点を警戒する。

森の茂みから、見慣れた茶髪がチラつくと同時に、耳元で空気が弾けた。

重なる想いと記憶の残響(4-1)→←魔法の町と、尋ね人(3-8)



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あんぴーなっつ(プロフ) - 空屋さん» コメントありがとうございます!この話のバケゆかさんなら快く守ってくれると思いますよ笑閲覧ありがとうございました! (2019年3月17日 13時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - この作品ものすごく好きです!バケりんに守られてぇ…! (2019年3月13日 4時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
あんぴーなっつ(プロフ) - もるさん» コメントありがとうございます!お褒めにあずかり光栄です……!あんまりガンガン更新はできないのですが、完結目指して頑張ります! (2019年1月30日 18時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
もる(プロフ) - 作風とか設定がしっかりしてて大好きです!混ぜメンのキャラにどれも合っててどのメンバーも好きになっちゃいます 更新大変だとは思いますが、頑張ってください応援しています(^○^) (2019年1月28日 18時) (レス) id: 14f50223ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんぴーなっつ x他1人 | 作成日時:2018年9月16日 20時

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