RPG展開は突然に(1-9) ページ11
「すまないね、食料はかなり持っていかれたからこんなものしかないのだけど」
「あ、いえ、ありがとうございます」
ヘッドホンを装着しながら声のする方へ歩くこと、数十分。
やっと人間に見かけて感動したのもつかの間、今更ながらどうやって話しかければいいのかわからないことに気がついた。
知らない人に声かけるって、結構しんどいよね。どーもにどみだよー^^
今は馬車の周りにいたおじさんと食事タイム。あの後、悪意がないことと、マジでココドコ状態なのを説明したら快く保護してくれました。優しい。
目覚めてからなんも食べてなかったから貰ったパンが腹にしみる。
「それを食べたら村へ行こう。村なら魔法結界の範囲内だ」
マホウケッカイってなんだろな状態だけど、多分優しいこの人たちなら教えてくれるよ。
*
「〈魔法結界〉っていうのはね、この王国の中心である王都から展開されてる、超巨大魔法のこと。この結界をモンスターは通ることができないから、結界の範囲内の町や村は安全に過ごせるんだよ」
「へぇ……まるでRPGみたいだなあ」
あれからおじさんの馬車にお邪魔して、積荷と一緒に揺られながら金髪の〈魔術師〉が説明してくれる。
俺の呟きが聞こえていたのか、おじさんに雇われたもう一人の〈魔術師〉の、黒髪ロングくんがきょとんとした顔で俺に尋ねてきた。
「あーるぴーじーって、なに?」
「あっ、えーと……あっ、村!村着きましたよ!!」
うっかり現代知識を披露してしまい、雑な誤魔化し方をしたところで村に到着。
にどみぼっち無事に人里へ到着。
村の入り口と思われる場所で荷台から降り、その解放された鉄柵の門の前に立つ。
「私は馬車を村に置いてから村長のところへ交易に行くよ。にどみ君はどうするんだい?」
俺をここまでキャリーしてくれた心優しいおじさんが、やっぱり優しさカンストスマイルで俺に尋ねてくる。
だがしかし、その俺といえばこれからの予定は未定である。
「え、……とりあえず、まあ、頑張ります」
なんの返事にもなってねぇ。
なんの返事にもなってねぇ。
大事なことなので二回言いました。
と、そこで俺の空白の予定を埋める、奴らが現れたのだった。
「あ゛ーーー!!!にどみだぁーーー!!!」
「!?megaちゃん!?」
目を丸くして俺を指差す、金髪赤メガネの女性ーーまぎれもないmegaちゃんの登場、俺が出会えた知り合い第一号。
言いたいことは山ほどあるんだけど、まずね、
何その服装羨ましい
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あんぴーなっつ(プロフ) - 空屋さん» コメントありがとうございます!この話のバケゆかさんなら快く守ってくれると思いますよ笑閲覧ありがとうございました! (2019年3月17日 13時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - この作品ものすごく好きです!バケりんに守られてぇ…! (2019年3月13日 4時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
あんぴーなっつ(プロフ) - もるさん» コメントありがとうございます!お褒めにあずかり光栄です……!あんまりガンガン更新はできないのですが、完結目指して頑張ります! (2019年1月30日 18時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
もる(プロフ) - 作風とか設定がしっかりしてて大好きです!混ぜメンのキャラにどれも合っててどのメンバーも好きになっちゃいます 更新大変だとは思いますが、頑張ってください応援しています(^○^) (2019年1月28日 18時) (レス) id: 14f50223ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんぴーなっつ x他1人 | 作成日時:2018年9月16日 20時