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RPG展開は突然に(1-7) ページ9

枯葉を踏んで、土を蹴って、根っこに躓いて、一向に景色の変わらない森の中を歩く。
どーも、にどみだよー^^
見知らぬ森の中を彷徨っていくらか経つけれど、未だに人間には遭遇できず。
なんか、こういう森ってフリーホラーゲームでよくありがちな、マップを移動しても同じマップが繰り返されるアレ(語彙力)に似てるな……
いや、それだとすっっっごく困るんだけどね???
さすがにこんなところで迷って誰にも見つけられずに餓死とか、野生動物に襲われるとか、そもそも野宿だって嫌だし!
そんなわけでどうにか人間と出会いたい今日この頃なんですけど、本当に人っ子一人いないのね。
神様俺そんなに難しいお願いしましたっけ〜???人に出会わせるだけっスよ〜???職務怠慢っスか〜????
スマホも音楽プレーヤーもないというこの畜生世界のせいで、ただの首飾りになったヘッドホン(逆になぜある)をなんとなく頭に装着しながら歩を進める。

(ん?)

ふと、耳に入る人間の声。
言葉はよく聞き取れないが、複数の人間が何か話しているということはわかる。

(いや、違うだろ)

たらり、と背中に冷や汗が伝うのがわかった。
俺は今、ヘッドホンを装着している。
人間の声どころか鳥のさえずりも獣の咆哮もまともには聞こえない状態なのだ。

(なのに聞こえるっておかしくねぇ?)

なんかマジでホラゲーみたいになってきて怖くてヘッドホンを外す。

「……?」

話し声が消えた。
ヘッドホンを外した瞬間にぱったりと聞こえなくなった。
両手に収まるヘッドホンをまじまじと見つめる。
また頭に装着する。
話し声が聞こえる。
ヘッドホンを外す。
話し声が消える。

「………まじけ?」

このヘッドホン、見知らぬ森にトリップしたら特殊能力付きやがったぞ……
俺のアイデンティティとも言えるヘッドホンが曰く付きになってしまったことにショックを受けつつも、ポジティブシンキングでいこうと再びヘッドホンを装着する。

「少なくとも、この森に人がいる!!それはわかった!!!」

つまり、俺は一人じゃないーーぼっち卒業だ!
ぱちん、と頬を叩いてよしと気合いを入れ直す。

「俺は諦めない!!!ぼっちを辞めることを諦めない!!意味がわからない!!!」

もう支離滅裂になりながらも、俺はヘッドホンのスピーカーから微かに響く人の声がする方に向けて、一歩を踏み出した。

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あんぴーなっつ(プロフ) - 空屋さん» コメントありがとうございます!この話のバケゆかさんなら快く守ってくれると思いますよ笑閲覧ありがとうございました! (2019年3月17日 13時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - この作品ものすごく好きです!バケりんに守られてぇ…! (2019年3月13日 4時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
あんぴーなっつ(プロフ) - もるさん» コメントありがとうございます!お褒めにあずかり光栄です……!あんまりガンガン更新はできないのですが、完結目指して頑張ります! (2019年1月30日 18時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
もる(プロフ) - 作風とか設定がしっかりしてて大好きです!混ぜメンのキャラにどれも合っててどのメンバーも好きになっちゃいます 更新大変だとは思いますが、頑張ってください応援しています(^○^) (2019年1月28日 18時) (レス) id: 14f50223ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんぴーなっつ x他1人 | 作成日時:2018年9月16日 20時

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