日向と木陰 (社会人Ver.)

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そしてそれから別の店のテントの前に並んでいる時に、俺たちの前に並んでいた大学生らしい男の子2人のうちの1人がふと振り返ってびっくりした顔をして、
「えっ、可愛い！ていうか綺麗！うわ、俺の人生で1番可愛い顔かも！」
と慧を見て言うから、
「ばか、お前失礼だろ！すみません、こいつ酔ってて……って、可愛い！！えっ、その、付き合って下さい！！」
と振り返ったもう1人の男の子も慧を見た途端に舞い上って瞬時に告白してきた。

さすがだなぁと思いながらも俺が慧の肩をぐっと引き寄せて、
「ごめんね、この子、俺の恋人だから。」
優越感に浸りながら宣言すると慧は慧で、
「ごめんね、俺の彼氏、やきもち焼きだから。」
得意気に言った。
羨ましい〜！！と笑う陽気な男の子2人に、
「でもありがと。嬉しいよ。」
とにっこり笑う慧に、可愛い〜！！と今度はめろめろになって叫ぶ2人。


あの、それ、余計だから！！
彼氏自慢まででいいから！！


大学生が前を向いてから俺が慧をじっと見ると、
「……本当にやきもち焼きだね。俺がゆーと以外、好きになるとでも思ってるの？」
慧も俺をじっと見てそう言ってから、
「でも嫉妬からの愛されてる感、すごい！！ほい、ゆーと！」
きゅっと目を閉じてキスをねだってきた。
俺は人混み、サンキューです！と慧との仲を見せつけたくてすぐにちゅっとキスをする。

前の大学生達よ、見るがいい……！と思ったけど目を開けると2人は普通に順番が来て餃子を注文していた。

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