日向と木陰 (大学生Ver.)13

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大好きな子と大事な友達と高校生活を過ごせて、大学生になって同じバイトをして、たまにこうやって呑んだりもして。


「………なんかさ、人生っていいもんだね……俺、2人に会えて良かったよ……。」
なんて、胸がいっぱいになった俺がおもわず口に出してしまう。

するとそんな俺を見てポカンとした顔をした後に、
「おい、ピュアなイケメンがロマンチックな事言い出したぞ。」
林が言って、
「俺のゆーとが、ろまんちすとなかじまになった〜！」
慧がきゃっきゃっと笑う。


……な、何故俺のロマンがネタになるんだっっ！？


傷付く俺が、
「……もういいよっ、俺は一人で生きて行くから！誰にも頼らない！」
グッとビールを呑み干す。

そんな俺に、
「へぇ〜、これから社会人になって大変な時に、何でも話せる学生時代の友達って貴重だと思うけど。中島、ガッツあるな。」
ビールをすいすい呑みながら言う林に、
「………ゆーと、俺もいらないの……？」
と目をうるうるさせる慧。


5秒程沈黙した後に、
「伊野尾さん、林さん、すみませんでした！これからもひとつよろしくお願いします！！」
頭を下げて一瞬で意見を翻す俺。


………だめだ、これからの新社会人生活、一人はキツすぎるぜ………。

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