日向と木陰 (大学生Ver.)11

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「……大好きな恋人との幸せな時間を頑張る力に必ず変えるので、神様、いちゃいちゃするのは見逃して下さい……。」
俺がそう神様にお願いしてから林のお猪口を借りて日本酒をきゅっと呑み干して、
「………林が証人ね？……よし、慧といちゃいちゃしながら乗り越えるぞ！！」
俺が笑いながらそう言うと林も笑って、
「おう。呑め呑め、今日は。」

そんな林と2人で楽しく呑み始めた。


なんだけど。

初めて呑む日本酒に酔っ払った俺が、
「……もう、慧がさ、可愛くてさ！さっきの恋人タイムなんてもうほら、あれ、可愛すぎて俺、過呼吸になりそうで！提灯と暖簾の網を引きちぎってやろうかって！……電話？嘘、そんなの嘘！可愛い慧にやられて一旦体制を整える為に1人になりたかっただけ！……マジで俺の慧が可愛すぎるっ……！！」

饒舌に何の抵抗もなく慧への想いをガンガンに話していると、
「………うーん……ゆーと、うるさい………。」
慧がむにゃむにゃ言いながらゆっくりと起き上がる。

「ごめんごめん、うるさかったね。」
俺が大丈夫？と起き上がった慧の背中を手でさすると、
「………何話してたの？」
まだ眠そうに、でも慧が聞いてくるから、
「ん？俺がね、慧の事が大好きで可愛すぎて仕方ないよって話。電話もね、嘘だから。恋人タイムの慧が可愛すぎて暴れそうになったから頭冷やしてただけで。……あのね、好きなんだけど？俺、慧が大っ好きなんだけど、どうしたらいいと思う？」

と常日頃から疑問に思っている事を本人にぶつけてみる。

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