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それから俺達も店を出て、
「林っていい奴だなぁ。」
という慧に、
「ごめんね、追い詰めたね。視界も狭かったし。林みたいに客観的に見れなくてしんどくさせたね。」
しょんぼりする俺に、
「…当たり前じゃない?だってゆーとは俺の人生の主役だから客観的なんて無理だって。」
笑ってそう言って、
「けど大事な親友のお陰で糸口見つけられたね。俺、ちゃんと両親に言うね。人生色んな事が大事だって。……それで大事な人がいるってのも話すね。」
照れる慧。
可愛すぎでしょと苦笑いする俺が、
「援護する。話して揉めたら俺の所に飛んできて?その時は抱きしめるから、頑張ってね。」
落ち着いてそう言うと、
「後ろから?」
なんて少し色っぽい事言う慧に、
「好きなだけ、ぎゅって。」
俺が笑って両手を広げると、
「やったぁ!」
と後ろからすっぽり俺の腕の中に収まる慧。
「愛してるよ。」
と囁けば、
「知ってる。けど、嬉しいよ。」
愛し合ってる俺と慧。
それを応援してくれる大好きな友達。
偏見のない優しい先輩たち。
この後に加わる理解のあるお互いの両親、
なんて最強じゃない?
慧の頑張りはまた後日、林に伝えよう。
俺は世界で1番幸せ者だ、それだけは分かった。
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作者名:すみるく | 作成日時:2021年8月14日 0時