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しんと静まり返った中で慧が、
「俺を大事だって言ってくれてる人がいて、その人だけだから、俺に触っていいの。」
慧が腰に回った男の手をやんわりと外して、
「ごめんね？でもその人が初めてなんだ。俺の事、大事な存在だって認めてくれたのは。」
凛としたその慧の横顔に見惚れていると俺が近くにいる事に気付いた慧が、
「……ゆーと！」
走って俺の所まで来る。
俺が慧に目で微笑んでから慧を囲っていた奴らに向かって、
「どうも、パイオニア中島です。」
ぺこっと頭を下げた。
慧がぷはっと吹き出してから、ゆーと最高！と笑い出す。
「ね、行こ？」
ひとしきり笑ってから慧が俺の腕を掴むからそうだねと言って2人で歩き出す。
でも何だかんだ優しい慧は最後に振り返って、
「ばいばい。」
と呆然とする後輩達に手を振った。
だけど食堂を出てから慧が立ち止まって、
「………すごい嫌だった。……ゆーと以外に….…。」
よっぽど我慢してたんだろう。
手のひらで口を押さえて、少し震えている。
そんな慧の肩を抱いて、
「守れなくてごめん。」
とにかく申し訳なくて謝るしか出来ない俺に、
「ゆーとは悪くないから。……でも、今の感触は忘れたい。」
そんな慧にふと思いつく。
これは随分な賭けだけど。
「慧、ちょっと行きたい所があるんだけど。」
俺がそう言うと慧がどこ？と聞くから、
「音楽室の練習室。」
2人で視線を合わせる。
そしてそこに向かって歩き出す。
もしかしたら………と、願いを込めて。
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すみるく(プロフ) - けいままさん» いちゃいちゃが書き足りなくて書いてしまいました……。読んで盛り上がって貰えたら嬉しいです！けいままさんからコメント頂けてさらに甘くなるかも……。高校での最後の2人の甘々いちゃいちゃを堪能してもらえる様に頑張ります！ (2021年6月10日 20時) (
レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
けいまま(プロフ) - きゃあきゃあ！番外編最初っからなんのご褒美タイムですか！！ときめきがとまらなーい！！ (2021年6月10日 15時) (レス) id: 9fe0f507af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみるく | 作成日時：2021年6月10日 1時
