日向と木陰 4

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激しく後悔していると、
「ゆーと、早く！終わんないだろ？」
「うん………。」
落ち込んでのろのろと作業を始める。
そんな俺を見て慧が呆れて、
「しょんぼりし過ぎじゃない？………仕方ないなぁ。頑張って早く終わったら………禁止令解いてやるよ。」
俺ってつくづくゆーとに甘いな、と呟く慧に構わずにいきなり高速で動き出す俺。
「慧、俺、慧の分もやるから！どいてて！」
「う、うん……。」
俺の迫力に押されて慧が後ろに移動する。
うぉぉぉぉとガンガンに早く動いて、あっという間に作業が終わった。

やり遂げた充実感でいっぱいになりながら、ふぅ、とひと息ついてると、
「ゆーとってなんか凄い……。」
慧がゴクリと息を呑んで俺を見ていた。
「慧、禁止令解除よろしく。」
ニヤリと笑ってそう言う。

しばらく黙ってから慧が俺の前まで歩いて来て、
「ゆーとって、どんだけ俺の事好きなの？」
と俺の顔をじっと見る。
その後ふっと目を伏せてから、
「………でも、俺も、………好き………。」
ゆっくりと俺に抱きついた。

………またまたズキュンと撃ち抜かれた俺。

慧をそのまま抱きしめ返して、
「スナイパー慧………。」
呟くと、
「ん…何？なんて？」
俺を少し見上げて慧が聞き返す。
「………何でもない。」
そう答えると慧が、
「……こうされるのは、大丈夫。ていうか、好き。」
甘える様に俺の肩に頬擦りする。


中島ゆうと、撃たれ過ぎて瀕死です……。


俺を好きな事を隠さない慧ってヤバ過ぎない？
慣れる日、来るの？
そして俺が怖いのは、スナイパー慧がこれからもどんどん暗躍していきそうで、俺の心臓がもつかどうかって事だった………。

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