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この世で1番大切で、でもまだ気になるって段階ってどういう事？
さすがの出世魚中島も首を捻って少々困惑する。
でも。
「………ゆーと、あの、こんな時に何なんだけど……あの、さっきの、………もう一回して？」
とても恥ずかしそうに慧が言う。
「さっきの？何？」
「…………分かんないなら、いい……。」
ちょっと拗ねたみたいな慧。
がっかりさせたくなくて考えてみる。
さっきの、さっきの、さっきの………あー、あれ？
って、あれ？？あれ？？？
間違ってたらどうしようと思いながら、ドギマギしつつも慧をもう一度引き寄せて後ろからそっと抱きしめる。
さっきはとっさの事だったけど、冷静にこんな事するともうどきどきなんてもんじゃない。
「………んっ……。ね、さっきのね、かっこよくて嬉しかった……。」
甘えたみたいに前に回した俺の腕に慧が指をかける。
肩の痛みも忘れて強く抱きしめると、
「こんなの、初めてだけど……すごく安心する。………俺、もしかして、もう………。」
『もう』、何！？
愛おしさでおかしくなりそうになって更に強く抱きしめていると……。
「おーい、中島、大丈夫かぁ！？」
遠くから田中の声が聞こえてきてうさぎの如くぴょんっと飛び跳ねて慧から離れる。
「って伊野尾も一緒か。いやーびっくりしたけどお前悪運強いな！元気そうで良かった。」
田中が邪気なく言うからせっかくの場面で……と文句を言う気にもなれない。
あ、そうだ。
「田中、俺の他に巻き込まれて怪我した人はいなかった？」
今更ながらに心配になる。
「あぁ、大丈夫。コケたのはお前だけだよ。」
「そっか、良かった……。」
安堵する。本当に良かった。
田中が、
「余興はもうちょっとで終わるから先生が無理せず見学しとけってさ。とりあえず戻ろうぜ？」
「うん、分かった。」
慧、行こうと声をかけると何故かさっきよりぽやぁとした顔で俺を見ている。
「ゆーと、信じられないくらいに優しい………。何、俺、もう寝る時まで手を繋ぐの我慢できない……。」
「………………。」
田中に気付かれない様に後ろを歩く慧に手を差し出す。
しばらくして俺の指先にちょこんと自分の指先を乗せて掴む慧。
恥じらい、たまんない。
今夜の俺は寒ブリにも匹敵する。
………まぁ、まだ気になる人、だけど。
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すみるく(プロフ) - けいままさん» ありがとうございます！何とか書き始めていて、もう少し形になってから……と思っていたんですがコメント嬉し過ぎてすぐに新しく始めてしまうかも…。その時はどうぞよろしくお願いします！ (2021年4月2日 22時) (
レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
けいまま(プロフ) - 修学旅行編お疲れ様でした！慧くん可愛すぎます！大人になって受けとめたいと悶えてる裕翔くんも可愛すぎます！２人が恋人になるまで、どうか見届けさせてください！！ (2021年4月2日 14時) (レス) id: 9fe0f507af (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - けろさん» けろさん、はじめまして。コメント頂けてとても嬉しいです！かわいいゆといのをけろさんにお届け出来るように頑張ります！本当にありがとうございます！ (2021年4月1日 8時) (レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてました。すみるくさんのゆといの、かわいくて大好きです♪続きも楽しみにしてます♪ (2021年4月1日 1時) (レス) id: cd2ea261ff (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - なおさん» いつもありがとうございます！出来たら4へ続けたいなとはすごく思ってるのでコメント嬉しい……。ちゃんと本編で完結できるように私も精進します。その時はまたよろしくお願いします！ (2021年4月1日 1時) (レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみるく | 作成日時：2021年3月22日 21時
