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夏休みに入ってしばらく経っても、ほっぺたに受けた慧の唇の感触は忘れられなかった。
バイトしてても、宿題してても、ご飯食べてても。
眠る前は毎晩思い出して、なんて柔らかい唇だったんだろうといつまでも感激は薄れなかった。
会いたいな。
どこか遊びにでも誘ってみようかな。
そう思ってもあのキスを思い出して恥ずかしくてなかなか誘えなかった。
………自分から先にしといてなんだけど。
そうこうしている内に、夏休み中にある委員会の集まりの日になった。
午前中からかなり暑く、汗をかきながら集合場所の視聴覚室に着くとすでに慧が先に来ていた。
「ゆーと、おはよ。」
「………おはよ。」
あれ以来の再会で緊張してしまう。
すると慧が、
「ゆーと、痣、治った？」
と、隣の席に座る俺に冗談を言ってきた。
「………もう忘れて、あの事は……。」
頭を抱える俺に、
「忘れられないって、あれは。」
恥ずかしすぎてくすくす笑う慧の方を見れない。
「………ちょっと、食べられちゃった事もね….。」
小さくそう付け足す慧の声。
えっ？と慧の方を見ると、俺の方を向いて俯いて微笑んでいて。
顔を上げてから、
「会いたかった、すごく。」
くしゃくしゃと少年ぽく笑ってから前を向いた。
初めて会った時から気になっていて。
会いたくて会えなくて、もどかしくて。
でも少しずつ距離を縮めて。
俺の事気になってくれて、でも俺は大好きで。
気になるより好きになって欲しくて。
同じクラスになってからはどんどん仲良くなって。
そして今、俺にすごく会いたかったって。
……もう、いいや。育ってなくても。
我慢できない。伝えたい。この気持ち。
慧の事が大好きだって。
「慧、この後何か用事ある？」
「んー、何もないけど。」
「一緒にどっかでご飯食べない？」
「うん！いいよ。何食べよっかな〜。」
早速どこで何を食べるか考えてるみたい。
食いしん坊なのも可愛いな。
そうだね、と答えながらもう緊張していた。
告白しよう、そう決めたから。
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すみるく(プロフ) - なおさん、いつもコメントありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです〜！続きも頑張って書きますので、よろしくお願いします(^O^) (2021年3月18日 7時) (
レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - すみるくさん、こんにちは(⌒▽⌒)友達以上恋人未満でもラブラブなゆといのにキュンキュンしてたのに、まさかの拒絶（；゜０゜）どん底まで落ち込むゆーとが目に見える(￣◇￣;) 続きが気になって眠れません！ (2021年3月18日 1時) (レス) id: 52ec367082 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみるく | 作成日時：2021年3月14日 0時
