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表に出ると5月の夜の空気らしく、不思議な暖かさと肌寒さが混じっていた。
皆んなの最後尾を2人で歩きながら中島が、
『楽しかったですね。あ、本当に誕生日までには課題終わらしておいて下さいよ？』
『うん。』
『え、じゃあ本当にお祝いさせてもらえるんですか？』
『うん。』
そこまで言われてはお祝いしてもらわない訳にもいかない。
『………型にはまってるようで、流れる水のようでもある。……伊野尾さんって、目が離せない。』
あ、中島が敬語じゃない。
気付いた俺が、
『キス、するの？』
横を歩く中島を見ると、びっくりした顔をしている。
『えっと、だって……最初の時、そうだったから。』
何も言わない中島に、
『いや、だってさ、本当だよ？中島が敬語じゃなくなった時、キスしたよ。……あ、でも学食の時はしてなか』、った。
そう言い終わる前にキスされた。
ふんわりとちゅって。
唇がすぐに離れて、
『……良かった。そんなに考えてた事が間違ってなくて。』
ホッとしてそう言う俺に、中島は泣き出しそうな顔をした後に優しく微笑んで、
『伊野尾さんの底が知れません。あなた程魅力的な人に、俺は今まで会った事がないです。』
きらきらと中島の言葉がまた俺の心に落ちてくる。
勉強ばっかりして、つまんなくて。そんな俺なのに。
『中島、ありがとう。』
お礼を言うと、また微笑んでくれた。
その日の帰り道は、中島の言葉のおかげで幸せな気持ちでいっぱいだった。
中島の横顔も幸せそうに見える。
今日の集まりに来て良かったな、そう思った。
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すみるく(プロフ) - manoさん» manoさん、ありがとうございます！すごく嬉しいです！優しいお言葉に感謝しかありません。もっといい作品を書けるように頑張りますので、よろしくお願いします！ (2021年2月12日 7時) (
レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
mano(プロフ) - 伊野尾くんファンです。ゆといの最高！クオリティーも高いし伊野尾革命の頃ならもっと数字が伸びたと思います。私の中では最近のNo.1作者ですよ！毎日楽しみに待ってます。 (2021年2月12日 2時) (レス) id: e0a2f6970e (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - なおさん» なおさん優しすぎるコメントありがとうございます！すこしでも心に残ってもらえたらうれしいです。コメントありがとうございます(o^^o) (2021年2月12日 0時) (レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - いつも楽しみに読んでます(^○^) この作品はお気に入り登録もいいねもかな多いからきっと皆さんも楽しみにしてますね(*^◯^*) 伊野尾君が気持ちに気付くまであと少し！徐々にゆーと色に染まっていく伊野尾君はゆーとの掌で転がされてて面白い(//∇//)続きが待ち遠しい (2021年2月12日 0時) (レス) id: a38fc03bae (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - けいままさん» コメントありがとうございます。けいままさんが伊野尾くんと一緒に裕翔くんにふわふわして貰えたら嬉しいです。けいままさんはいつもすごく核心をついてくれて、もっといい作品を書こうと自分を鼓舞できます。本当にありがとうございます！ (2021年2月7日 1時) (レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみるく | 作成日時：2021年2月6日 21時
