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俺は大学3年になったばかりの時に、友達に誘われてあるサークルに入った。
内容は一応映画研究って名目だけど、実際はたまに皆んなで集まって映画見たり、呑みながら映画について話したりする比較的ゆるめのサークルだった。
正直あまり入りたくなかったんだけど、友達が伊野尾は顔がいいからそれ目当てで女の子達が来るかもというめちゃくちゃな理由で拝み倒されて仕方なく入った。
それから間もなくして、俺以外にも新しくサークルに入ったメンバーを集めて歓迎会を開くから来て欲しいと言われ、仕方なくついて行った。
その歓迎会が行われた多国籍料理を出す、何やらBGMのうるさい店で初めて中島ゆうとと会った。
俺の斜め前に座っていた中島。
かっこいいな。
普段大学で勉強ばかりしてそういう事に疎い俺でさえ、中島の容姿の良さは分かった。
『中島ゆうとです。1回生です、よろしくお願いします。映画は好きなんで楽しみです。』
中島が自己紹介の挨拶をした時に初めて聞いた声は思ったより柔らかく優しい声で。
ぼんやりと聞いていると俺を連れて来た友達が、伊野尾、お前の番だよ！と声をかけてきた。
慌てて、
『い、伊野尾慧です….……。』
伊野尾、それだけ？と呆れて友達が野次を入れると皆んな笑い出す。
中島も笑っていた。
笑顔は可愛かった。
その日は2人きりで話す事は結局なく、俺は帰り道、何故か明後日提出するレポートと中島の顔とを交互に思い浮かべて歩いた。
サークルの集まりに俺が行く事はそんなに無いだろう。
勉強しなくちゃいけない。将来の事も考えなくては。
だから中島と会う事はもう殆どない。
4月の夜空は少し寒くて、見上げた月は丸い。
そのままじっと見ていると黒い雲が、ゆっくりと月を隠した。
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すみるく(プロフ) - manoさん» manoさん、ありがとうございます！すごく嬉しいです！優しいお言葉に感謝しかありません。もっといい作品を書けるように頑張りますので、よろしくお願いします！ (2021年2月12日 7時) (
レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
mano(プロフ) - 伊野尾くんファンです。ゆといの最高！クオリティーも高いし伊野尾革命の頃ならもっと数字が伸びたと思います。私の中では最近のNo.1作者ですよ！毎日楽しみに待ってます。 (2021年2月12日 2時) (レス) id: e0a2f6970e (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - なおさん» なおさん優しすぎるコメントありがとうございます！すこしでも心に残ってもらえたらうれしいです。コメントありがとうございます(o^^o) (2021年2月12日 0時) (レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - いつも楽しみに読んでます(^○^) この作品はお気に入り登録もいいねもかな多いからきっと皆さんも楽しみにしてますね(*^◯^*) 伊野尾君が気持ちに気付くまであと少し！徐々にゆーと色に染まっていく伊野尾君はゆーとの掌で転がされてて面白い(//∇//)続きが待ち遠しい (2021年2月12日 0時) (レス) id: a38fc03bae (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - けいままさん» コメントありがとうございます。けいままさんが伊野尾くんと一緒に裕翔くんにふわふわして貰えたら嬉しいです。けいままさんはいつもすごく核心をついてくれて、もっといい作品を書こうと自分を鼓舞できます。本当にありがとうございます！ (2021年2月7日 1時) (レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみるく | 作成日時：2021年2月6日 21時
