新婚、４粒。 2 (ページ2)

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感無量な俺がいそいそと2人の写真を撮ろうとしてると、
「ただいま……あ、本当に持って来たんだ。」
これまた仕事帰りの髙木くんが登場した。
ぴんっ！と、耳を立てるみたいに大ちゃんが体を起こして、
「髙木！おかえり！」
嬉しそうに立ちあがろうとするのを、
「いいよ、のんびりしてて。今日は俺と裕翔で鍋の用意するから。」
微笑んで髙木くんが言う。
俺も、
「そうだよ、買い出しは俺がもうしたし。2人ともこたつで待ってて？」
トレーナーの腕をまくりながら笑った。
ゆーとー、お世話になりますといのちゃんが可愛い声で言って、大ちゃんが、ごめんな、と申し訳なさそうな顔をした。
「いいよ、全然。じゃあ始めようか。」
声をかけてくる髙木くんとキッチンに向かうけど、
「……ごめん、ちょっと。」
なぜか髙木くんが回れ右して、こたつの方に歩いて行く。
そして、
「伊野尾くん、ごめん。」
かがんでいのちゃんの両目を片手で隠して、大ちゃんの方に体をぐっと近づけてちゅってキスした。
ただいまの、大好きのキス。

すぐに髙木くんが姿勢を直して、
「待っててね。」
大ちゃんだけを見つめて言った。