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先生に見つからないように校舎から抜け出して、
「どこ行く?征はどこに行きたい?」
俺が聞くと、
「………どこでも。ていうか、信じられへん。大貴、俺とデートしてくれるん?」
泣きそうな顔をするから俺が笑って、少し背伸びして征の頭をくしゃくしゃと撫でて、
「泣くなよ。イケメン台無しだぞ?……ん?泣きそうでも、もしかしてイケメン?」
俺がむぅっとして言うとぷはっと笑って、
「可愛い〜!!大貴、好き!!」
今度は征が俺の頭をくしゃくしゃと撫でてくる。
「やめろ!背伸びせずに撫でるんじゃねぇよ!」
わざと怒って言うと征がかがんで俺と目線を合わせて、

「好きやで。」

ふっと笑って、ほっぺたにほっぺたをぴとっとくっつけてきた。
どうしたって胸がときめく。
けどそのときめきを振り切る様に、やめろよって小さく言うとすぐに征が離れた。
そして、
「いい子にしてる。デート終わりたないから。」
今度は優しく俺の頭を撫でた。
俺も背伸びして征の頭を優しく撫でる。
征が微笑んだ。

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作者名:すみるく | 作成日時:2023年5月11日 2時

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