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すると、
「過去形やないんや。好きだったよ、じゃなくて好きだよって。優しいな、俺の好きな子は。」
征が俺に本当に本当に優しく笑って言ってくれた。
………もうだめだ!!!
「征っ……、征が好きだよっ!っ、大好きだ!!」
泣きながら抱きつく。
征も俺を抱きしめてくれて、
「うん、ありがとうな。俺も大貴が大好きやで。こんなに好きになったんは初めてやから、恋人おるのに無茶してごめんな。……でも……ほんまに好きでっ……。」
声を詰まらせる征とますます強く抱きしめ合う。
征、俺はひとつ嘘をついた。
恋愛だった、ちゃんと。
叶わない恋がどれだけ辛いか、俺は征に教えてもらったんだ。
征で、良かった。
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作者名:すみるく | 作成日時:2023年5月11日 2時