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ほっぺにちゅー。
だめなようないいような。
微妙なラインでお願いしてくるな。
けど、可愛い。そう、思っちゃうな。
俺がわざとうーんと悩みながら、
「どうかな、頂上行ってみなきな分かんねぇかな。」
そう言って、
「………だから征、連れてって？頂上に。」
笑って顔を見上げると、
「っ、今すぐ行こっ！！」
征が俺と繋いだ手を引っ張って走り出す。
やっぱり可愛い。
あのな、征、俺のほっぺなんてそんな可愛くないぞ？
今、必死に走る征の方が可愛いんだって。
でも、嬉しいけど。
俺は征の背中を見ながら、頂上でほんの少し甘い気持ちになってさよならしようなと思う。
俺も征のほっぺにちゅーしてもいい？と、それも思う。
最後だから、いいよな。
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作者名：すみるく | 作成日時：2023年5月11日 2時
