またまだ甘酸っぱいの、4粒。 (ページ22)

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彼氏side(髙木くん) (1) ページ22

楽しかった昼休みが終わって、放課後になると裕翔がさくさくと委員会の仕事を進めて行った。
裕翔と伊野尾くんが構想したアルバムのクラスのページは、全員が上手い具合に切り取られていてとても良かった。
俺と有岡くんの文集の質問もクラスについての思い出も、短くまとめただけあって分かりやすく、
「いい感じだね。じゃあこれで田中先生に提出するね。お疲れ様でした。」
爽やかに裕翔が笑う。
伊野尾くんはとろんとした恋する目でそんな裕翔を見ている。
仲良いな、この後はじゃあそれぞれカップルでと思う俺に、
「お疲れ〜！！な、皆んなで晩御飯食べに行こうよ！せっかく勉強の合間の時間が取れたんだしさ！」
子供みたいに無邪気な有岡くんが言ってきた。
いや、俺は有岡くんと2人がいいんだけど…と言おうとすると、

「4人での時間は貴重だもんな！……で、ご飯食べた後は、それぞれ恋人同士で、かな？」

俺の方を見て、すくいあげるように上目遣いで笑う有岡くん。
……か、可愛過ぎるっ……！！！

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