(3) ページ15
慧の耳元で、
「もう！そういう事は他の人には言わないの！慧、分かった？」
怒る俺に、
「……めっちゃいい声……はぁ、惚れ直しちゃう……。」
うっとりする慧にこの子はダメだ、自分でどうにかしなきゃと林を見ると、
「マジで修学旅行みてぇ。お前らの恋愛が成長してる以外はな。」
ほんの少し笑ってくれる。心が温かくなった。
それから流れる優しい時間たち。
山の中にある温泉宿のある駅に着くといきなり紅葉が広がって、かさかさと散った赤や黄色の葉っぱを踏みながら秋っていいなと言い合う。
宿に着いて慧がお茶を淹れてくれてお饅頭を食べて一息ついて、早速温泉に入ろうとすると、
「俺は後でいい。」
遠慮する林を修学旅行で一緒に入っただろと慧と2人で大浴場へ引っ張っていった。
大きな露天風呂に浸かって林が、
「でもよ、中島よ、修学旅行の時は片想い真っ最中だった伊野尾の裸に、よく我慢できたよな。」
変に感心してくるから、
「……だって、ずっと薄目してたから。それで乗り切った。」
ぼそっと白状すると慧と林に、
「薄目してたんだ！ゆーと、可愛い〜！」
「よく転ばなかったって話！」
なんていつまでも笑われた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみるく(プロフ) - けいままさん» けいままさん、ありがとうございます！！この2人をまだ描けるのが幸せで、それをけいままさんが読んで下さって……もう幸せどころではないです。またこの2人を描いた時は読んで下さったら嬉しいです！ (2022年12月24日 23時) (
レス) id: b8a14d0b0e (このIDを非表示/違反報告)
けいまま(プロフ) - クリスマスプレゼントありがとうございます！！甘い！！ (2022年12月24日 23時) (レス) @page36 id: 1a19ff91a5 (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - けろさん» けろさんに読み切りverの林くんのお話を読んで貰えて感激です〜！！高校の頃からずっと3人を応援してくれてありがとうございます！懐かしい友達に会いに来る感じでまた読んでいただけたら嬉しいです。コメント、本当にありがとうございました！ (2022年11月30日 21時) (レス) id: b8a14d0b0e (このIDを非表示/違反報告)
けろ(プロフ) - 久しぶりにこの二人と林くんに会えて歓喜しております!!ずっと変わらぬ友情を見守らせていただきます… (2022年11月30日 12時) (レス) id: cd2ea261ff (このIDを非表示/違反報告)
すみるく(プロフ) - けいままさん» けいままさん、ありがとうございます！またこちらの2人をよろしくお願いします！リアルとあちらの成長中の2人もよろしくお願いします…！ (2022年11月21日 21時) (レス) id: b8a14d0b0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すみるく | 作成日時：2022年11月21日 1時
