私は上司が嫌いではない 【沖田総悟】

何にも知らなかった(沖田side) ページ9

朝、Aの部屋は誰もいなくて
旦那の所にも行ってない
どこかに出張した訳でもない
なのに誰もいなくて
沖「…ぇ」
どこに行ったのだろう
なんで、何も言わなかったのだろう
「会いたい」
それだけが頭を駆け巡る
土「総悟。会議だ。Aについて色々分かったことがある」
沖「今行きやす」

〜会議〜
ぎ「総一郎くん、Aちゃんに何かしたんじゃねーの？」
沖「旦那、総悟でさァ」
神「クソサド！Aに何かしたんなら許さないネ！」
新「落ち着いて神楽ちゃん」
土「ったく、お前ら静かにしろ」
近「頼むぞ山崎」
山「はい。Aさんについて色々分かったことがあります。まず、Aさんは『茜撫子族』という天人でした」
ぎ「天人だったのか…」
沖「…」
山「茜撫子族は、千年に一度一人子供を選び
選ばれた子供は長が告げた星を滅ぼすために
送られる。そんなしきたりがあったそうです」
ぎ「あれ？てことは地球ほろぼされるんじゃね？」
神「やべーな…」
新「いきなりの標準語はやめて神楽ちゃん」
山「そして、Aさんは送られたのだと思います。
でもこの星を滅ぼさなかったのはなぜか。
多分記憶喪失だったと思われます」
沖「そういやあいつ、捨て子だったねィ…」
ぎ「トラウマが原因ってか？」
山「さあ…？」
土「そこははっきりさせとけよ」
山「続けますね？Aさんは全てを思い出して
ここから去ったのだと思います」
ぎ「じゃあ何か？あいつはこの星を滅ぼすってか？」
土「その可能性は低い。滅ぼす気ならここを潰そうとするはずだ。でもあいつはそうしなかった。」
ぎ「あいつ…全部背負うつもりかよ！」
沖「今Aは…Aはどこにいるんでィ」
山「え、えっと分かりません！」
ぎ「分からねぇもんは仕方がねぇ。この辺りを聞き込みをしながら探したらどうだ？俺も出来るだけ
使えるやつに連絡してみる」
神「ちょっとクソ兄貴にお願いしてその星について
調べてもらってみるネ！」
新「僕は姉上と探してみますね！」
近「俺はこの事を幕府に伝えて対策をねってもらう事にするよ」
土「俺たちは聞き込みだな。総悟、お前は万事屋たちと同行しろ」
沖「へいへい」
かくして、かぶき町の住人達だけではなく
國をも巻き込む大事件は始まっていったのであった。

〜？？？〜

『どう？』

「…」

『ふふ。そう。早く破壊しないとこちらから行くわよ？』

『それじゃあね？』
プチッ

「私には…ここを壊すには大切なものが出来すぎました…御禊様…」

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