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その頃、街中にて

『やっべ……抗争の場所が分からない』

桜は一人焦っていた
血ハロ抗争の起きる場所を聞き忘れ
道に迷っていたからだ

『多分時間的にもう始まってるんだよな……
急がないといけないのに……!!』

とりあえずそれらしい場所を探すしかない
必死に記憶を探りながら桜は走り出した

戻って、抗争真っ只中
一虎がマイキーを鉄パイプで殴り倒した
マイキーはゆっくり立ち上がり、尋ねる

「一個だけ教えてくれ、一虎。
オレは……オレはお前の敵か?」

一虎は何も言わず、そして昔の事を思い出していた
''人は誰しもが裏切る。''

(幼い頃の記憶はあまり無い。
覚えているのは、振り上げられた拳と
怯えるの母の顔とオレを抱きしめる姉の姿だけだ)


(「一虎……お前は、お父さんの味方?」)

幼い一虎に、母が尋ねていた

(「それとも、お母さんの味方?
どっちもはダメ。どちらかよ。」

「僕は……、」)

「オレは……お前らのせいで苦しんだ。
お前らのせいで、年少に居たんだ……」

何言ってんだテメー、とマイキーが一虎を睨む

「敵に決まってんだろうが!
オレは邪魔なものを排除する。
知ってるかマイキー?
''人を殺すのは悪者……
でも敵を殺すのは……英雄だ''」

羽交い締めにされたマイキーに、一虎は何度も鉄パイプを振るった

「オレは英雄になる為に……敵を殺す!」

血が跳ねる。
マイキーの表情は見えなかった

「……敵を殺す……?
そんなことで……兄貴を、サクラを傷つけたのか……!」

マイキーの蹴りが、一虎に炸裂する
一虎は気絶した
しかしマイキーも座り込んでしまう
そこを襲おうとしたバルハラのメンバーを
稀咲率いる三番隊が、守った
タケミチが、焦る

「この時を待ってたぜ、稀咲ィ!!!」

しかし稀咲は、場地により殴り飛ばされた

「稀咲ィ!!!面が分かんなくなるまでぶん殴ってやるぜ!!」

場地も稀咲の連れに投げ飛ばされたが
上等だよ、と笑う
丁度入口でうわ、大丈夫なのあれ。と
桜が呟いているのも気付かずに。

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あまね(プロフ) - まってます (8月27日 18時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すごく面白いです!更新、お待ちしてます! (7月21日 15時) (レス) @page35 id: 6355dc07ef (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 泣きました! (7月14日 2時) (レス) @page35 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 雪(プロフ) - めっちゃ面白い!というか一虎尊い!!落ちは真一郎君がいいです!更新楽しみにしてます!待ってます! (2022年5月10日 21時) (レス) @page35 id: f98270bfe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる - このお話好きすぎる!お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ^ω^ ) (2021年12月26日 20時) (レス) @page35 id: ca34c0ec91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:インク | 作成日時:2021年9月13日 0時

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