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『今日は冷えるな〜、さぶっ』
「家に戻るか?送ってくぞ」
『大丈夫です。ありがとう、真一郎くん』

昨日は佐野家に泊まったんだけど
起きたら何が起こってたと思う?
エマちゃんの可愛いお顔が目の前にあった
朝からしにかけた。
ちなみにお泊まりして!っていうエマちゃんの要望で泊まりに行ってました
ちょっと利用する形になったのは申し訳ないけど……

『真一郎くんはまだ作業やるんですか?』
「お〜。これだけ終わらせてェから」
『それじゃあ私も起きてます』
「無理しなくていいんだぞ?
あ、もしかして1人じゃ寝れねぇ?」
『いやそういう訳じゃなくてですね』

あと少しで一虎達がやってくる時間になる
来るかどうか分からない
出来れば、姉ちゃんの言うことを聞いていて欲しい
心臓がドキドキする。

「……なぁ。
桜ってバイク好き?」
『バイク……ですか?
嫌いじゃないですよ』
「そっか。んじゃ今度乗らねぇ?」
『?』
「オレの後ろ乗せてってやるからさ
一緒にはしろーぜ」
『!是非』

約束な!と真一郎くんが笑う
この約束を果たすためにも今日私は
何としても彼を守らなきゃいけない
と、店の入口の方からガタッと音がする

「……誰だ?こんな時間に……」
『っ……』
「ちょっと見てくる。桜は此処で待ってろ」
『私も行きます』
「危ねぇから」
『大丈夫ですよ、避けるのは得意なんで』

オレから離れんなよ、と真一郎くんが折れてくれたのでついていく
真っ暗な店内、バブが置いてある辺りに
……場地君と一虎がいるはず

「…………圭介、か?」
『場地くん……?』
「真一郎、くん?それに桜さんも
なんで、ここに二人が……」
「あ?だってここオレの店だもん」

焦った顔の場地君と、首を傾げる真一郎くん
ハッとして後ろをみればもう目の前に弟が迫っていた

『っ危ない!』
「!?」
「!辞めろ、一虎!!」

間一髪、真一郎くんを突き飛ばして
一虎の振り上げた工具は
真一郎くんの頭ではなく
私の腕に命中した

『っ〜〜〜!!』
「桜!!」
「……え……」

そこでようやく一虎も私に気づいたらしく
2撃目は来なかった
カラン、と工具は床に落ち音を立てた

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あまね(プロフ) - まってます (8月27日 18時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すごく面白いです!更新、お待ちしてます! (7月21日 15時) (レス) @page35 id: 6355dc07ef (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 泣きました! (7月14日 2時) (レス) @page35 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 雪(プロフ) - めっちゃ面白い!というか一虎尊い!!落ちは真一郎君がいいです!更新楽しみにしてます!待ってます! (2022年5月10日 21時) (レス) @page35 id: f98270bfe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる - このお話好きすぎる!お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ^ω^ ) (2021年12月26日 20時) (レス) @page35 id: ca34c0ec91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:インク | 作成日時:2021年9月13日 0時

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