〇トット 桑原 ページ35
残業を終えて自宅へ帰る。
鍵を開けて静かに入る。
雅人寝てるかなあ…
リビングに進むと
『あれ、』
｢おかえり｣
『ただいま…起きてたの?』
｢当たり前やん!!
彼女をお出迎えするんが仕事やろ｣
『ありがとう』
｢ふふ笑
お風呂わいてんでー｣
『じゃあ先に入ってくるね』
｢はーい｣
ゆったりとした声で返事が返ってくる。
お風呂に浸かって今日を振り返る。
考えれば考えるほどネガティブ思考になってく
この性格治さなきゃな…
｢空音〜?大丈夫〜?｣
『…ん?』
窓越しに声をかける雅人
｢えっ、空音〜???聞こえる?｣
『聞こえてるよー』
｢長風呂すぎん?大丈夫?｣
考え事してたら結構たってたらしい。
『今上がる』
急いで浴槽から出て着替えてから雅人の元へ
『ごめん考え事してたら長風呂しちゃってた』
｢もー…心配したんやで?
のぼせたんちゃう?顔赤い｣
『たしかに若干クラクラする』
｢ちょっと待っといてな
水持ってくる｣
『色々ごめんー…』
｢ええの、たまには甘えてや｣
ほんと、できた彼氏だよ。
｢はい、どーぞ｣
『ありがとう』
貰っと水を飲む。
｢仕事でなんかあったん?｣
『…うん、でもちょっとだから』
｢ちょっとなんに逆上せるくらい考えてたん?｣
『ｷﾞｸｯ…いやぁ〜…』
｢さっきも言うたけど甘えてええんやで?
頼りないかもやけど頼って欲しいし…｣
『…ごめん。』
『謝らんとって』
私は仕事での悩みを包み隠さず話した。
雅人は何一つ嫌な顔せず最後まで聞いてくれた
｢そんやったんや…
それは空音は悪くないんちゃう?
てか、それ以前にな?
失敗せんやつなんておらんねんよ。
失敗してからそこ得るものってあるやんか
やから、今のうちにミスでも何でもして
どんどんどんどん成長してったらええんよ
だから、なんも気にすることないねんで｣
『っ…雅人ぉぉぉ』
｢もー、泣いたらあかんよー笑笑｣
ほんと、いい彼氏持った(2回目)
終
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作者名：夢 叶 | 作成日時：2019年11月16日 14時
