3話 ページ4
それでも私は、毎日学校に行っていた。
…しかし。
5年生の2学期から、急にいじめがひどくなったのだ。
いままでなら、机に落書きされてたり、下駄箱に虫が入っていたり、私の悪口を聞こえるように目の前で言ったり。(全部デマだったが)
クラスメイトたちも、いつまでたっても反応しない私にしびれを切らしたのか。
ある日は、教室に入ったら水がかかった。
ドアにバケツがはさまっていたようだ。
いつも気に入った服など着てこないので、ぬれても平気だった。
強いて言うならば、『暑かったからちょっとよかった。』
さすがにこれには、先生も気づいた様だった。
「水をこぼしたのは誰?」と聞いていたが、クラスメイトたちが「陰陽寺さんがこぼしてた」と言っていた。
反論する気も無いので「はい、そうです」と軽く言っておいた。
これにはクラスメイトたちはおどろいた様だった。
きっと、泣きわめいて反論する私でも想像していたのだろうか。
残念だったな。
そんなんじゃまだまだ生ぬるい。
ある日は、上履きを隠されたり。
ある日は、教科書をやぶられたり。
ある日は、掃除用具入れに閉じ込められたり。
いじめは前日起こる。
でも、死にたいなんて考えたことは1度も無かった。
むしろ、誰がこんな奴らの為に死んでやるかとは思った。
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作者名:和菓子系女子 | 作成日時:2017年10月12日 19時