0-3 任命デジャヴ！ ページ3
NRCの学園長、ディア・クロウリー。
「常に仮面で顔を隠している胡散臭いセンセーだが、根はいい人……だと思う。」
そんなユウの評を聞き、あまり緊張することもなく目の前に進み出たA。
対する学園長は、「はぁ〜」とか「まったく……」とか「またですか」といった表情。を、しているらしい。
「……で、Aさん。あなた魔法は使えるんですか？」
「使えません！！」
「ですよねぇ！！！
____と、いうわけで。」
「どういうワケなんだゾ……？」
「Aさん、あなたを我が校の雑用係に任命します！」
「よくわからないけど、頑張ります！」
「なんだかものすごくデジャヴを感じる……。」
あまりにもサクサクと話が進み過ぎて、むしろ恐ろしいくらいだとユウは訝しんだ。
「私はこれから緊急の職員会議を開きます。君達がどうしたら元の世界に帰れるのか、また、それまでの間にどういった措置をとるべきかを他の先生方と話し合う必要がありますのでねえ。」
トントン、と机の上の書類を片付けてクロウリーが立ち上がる。
職員会議を開く、ということはつまり………。
「ホームルームまでの時間が増えるんだゾ！」
自由時間がそんなに嬉しいのか、ガッツポーズをとるグリム。それを見事スルーして、クロウリーが上着を羽織りながらユウのほうへ向き直って言った。
「では、ユウさん。Aさんに校内を案内してあげてください。泊まる場所はもちろんオンボロ寮をお貸しします。私、優しいので。」
……そして、学園内の案内中にAだけがひとり呼び出されて今に至る。
ここまで説明して、一息つく間もなくすぐに次の質問が被せられてきた。
「何歳なの？ その妹ちゃん！ 好きな食べ物は？！ 好みのタイプは？！！」
「僕らと同じように、この学校に通うのか？」
「オマエら、少しは落ち着けってんだゾ！ さっきから質問ばっかりしてきやがって！」
「別に答えるのはお前じゃないんだからいいだろ！ でさ、もしかしてその子って……。」
「オンボロ寮で………寝泊まり、するのか？」
やはり男子高校生というもの、考えることはみな同じなのだ。ユウは呆れて、やれやれと首をふった。
「そ、あいつは僕達と一緒にしばらくの間オンボロ寮にいます。だからエース、好きなタイプとやらは本人に聞いて」
おおっ！？ と歓声をあげるエーデュース。
まぁ、ふたりは悪いやつではないからなんだかんだで力にはなってくれそうだ。
そんな予感に、ユウは思わず微笑んだ。
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ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです！ (2021年1月28日 23時) (
レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません；；頑張って下さいね。 (2021年1月28日 23時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» ワンピースはみてないんです…ごめんなさい！ (2021年1月28日 23時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？後、ワンピースは知ってます？ (2021年1月28日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» たくさんありますよ〜！好きなのは幽遊白書です (2021年1月26日 22時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾜﾋﾞｯﾁ | 作成日時：2020年12月21日 23時
