1-7 準備オーライ！ ページ11
ここは、大抵のものはなんでも揃っている、夢のようなお店なんだそう。
それにしても、男子校にわたしが着られるような服なんてあるのだろうか。
「これなんかはどうだい？」
サムさんが見せてくれたのは、動きやすそうなスキニーパンツと柔らかいブラウスとベルトの組み合わせ。
ブラウスはなかなか上品な印象をうけるデザインだ。
「いいんじゃない？ あの寮長でもお前に対してなら………。まあ大丈夫だよ」
「？ 何か言いかけた？」
「なんでもないよ。サムさん、それお願いします」
「セ〜ンキュー！」
この世界の通貨はマドルっていうらしい。そんなメモをしながらふと思い出した。「そうだ、寮長へのお土産！」
「タルトを作るのに必要なのは、生卵と……」
「え！？ いや、苺のタルト作る前提で話進めてる！？ わたしお料理とかできないんで！ お菓子とか作れないんで！！」
「じゃあどうするの？ あいにく、お土産になるようなお菓子はもう売ってないよ」
「ぐっ……！」
「お菓子のレシピ本もあるよ！ どうだい？」
「むむ………。」
♪ 苺のタルトを作ろう！ ♪
わたしはA。どこにでもいる、ごく普通の女子中学生！ ある朝起きたら、突然見知らぬ世界へと飛ばされていた！
そしてその日の夕方……それが今なんだけれど、どういう訳なんだろう。わたしはいま異世界でお菓子作りに励んでいる。
オンボロ寮には台所がないので、大食堂の調理室を借りてお料理をするハメに。
苦戦はしたけど、にいちゃんやグリムに手伝ってもらい、なんとか完成させることができた。
「ようやくできたんだゾ〜！ A、ちょっとは失敗作じゃないのも味見させろ！！」
「そんなものなんてないよ、グリム。あきらめて」
「仕方ないでしょ？ お料理なんてしたことないんだもん！」
「ふな〜！ 手伝ってやったのに、ひでーヤツら！」
完成品を持ってオンボロ寮へ。はぁ、ようやく1日が終わろうとしている。
「さあ、これで明日への準備はできた！ で、にいちゃん。わたしの部屋はどこ？」
「そんなの用意してる訳ないでしょ。空いてる部屋はたくさんあるから、自分で適当に片付けて」
「え〜？！」
さんざん歩き回った挙句になぜかお菓子を作らなきゃいけなくなって、それがやっと終わったと思ったら今度はお掃除ですか。
この調子じゃ、明日はどうなることやら____？
なんだか先の思いやられる1日だったなぁ。
その日はベッドに入った途端、気を失うように深い眠りについた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
洋梨のコンポート
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラクター
ジャック・ハウル
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ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！コメントいただけて嬉しいです！ (2021年1月28日 23時) (
レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません；；頑張って下さいね。 (2021年1月28日 23時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» ワンピースはみてないんです…ごめんなさい！ (2021年1月28日 23時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？後、ワンピースは知ってます？ (2021年1月28日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ﾜﾋﾞｯﾁ(プロフ) - 星猫さん» たくさんありますよ〜！好きなのは幽遊白書です (2021年1月26日 22時) (レス) id: 3bacfd04fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾜﾋﾞｯﾁ | 作成日時：2020年12月21日 23時
