検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:5,702 hit

▽10生徒会室 ページ10

/


日差しが燦々とと差し込んでくるこの部屋の中は、生徒会室とは程遠い。

そもそも学校の施設とは言い難いと思う。

壁には大きな液晶テレビ。

ゲーム機までちゃっかり繋がれている。

一般家庭に置いてあるような、大きめの冷蔵庫。

奥にはあと3つ扉があって、他にも部屋がある。

部屋の中央に大きなガラステーブル。

それを取り囲むように置かれた1人掛けの黒ソファーが四つと

赤いソファーが一つ。

そして、上座には、真っ白の長ソファーが置かれている。

その真ん中に堂々と腰をかけているのは、昴だ。




「…お前が噂の転校生か?」




きっと、瞳の苦手なタイプ。

それでも瞳は




「噂…、かどうかは知らないけれど、転校生なのは確かよ。それで、ここに連れてこられた理由は説明していただけるのよね?」




瞳の問いに彼は少しだけ目を細めると、口角をゆっくりと上げた。




「お前、度胸あるな。大抵のやつは“ココ”に連れてこられると全く喋れねぇのに」




こんな対応をしたのは、瞳が初めてだった。

だけどココに連れてこられた人が全く喋れない原因は、きっと一つだ。




「それは貴方が悪魔みたいなドス黒いオーラを発しているから…、あっ」




心の中だけにしようと思っていたけどついポロッと本音が出してしまったのか、
慌てて口を押さえているけれど
言ってしまったあとにそんなことをしても無意味でしかない。




「ギャハハハハ!お前ハッキリ言いすぎだろ!」

「アハハ!よくスバル君に面と向かって言えたよね!僕言えないー!!」

「おいお嬢ちゃん、ツワモノだね〜!」

「瞳とは仲良くやっていけそうだわ」

「どういう意味だよA」






/

▽11爆笑→←▽9 生徒会室



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪姫乃 | 作者ホームページ:http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=season1999  
作成日時:2017年10月10日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。