▽１ いつものメンバー…? ページ1
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「おはよー」
「おはよう、優斗」
朝、生徒会室へと繋がるドアを開ければ
赤髪の同級生、優斗がいた。
まぁ、彼がこの時間に生徒会室に居る事は
別段珍しくないのだけれど、
もう1人、ブロンドヘアの彼が居るのは珍しいことだ。
「綾、おはよう。今日は、早いのね?」
「おー。今日はおもしれー事があるらしいからな」
面白いことがあるから早く来たとか何。
いや、綾らしいけれど。
「何か、綾が居るだけで気持ち悪いんだけど」
「おいこら。どういう意味だ」
「そのまんまだと思うよー」
「あ!?」
「ストップ。昴が起きちゃうわ」
あの人、ただでさえ眠りが浅いのに。
昨日の夜も徹夜で何かしてたのに。
「もう起きてる」
「ごめんね?2人がうるさいから」
「元はと言えばAちゃんじゃーん」
「あら、私は何も言ってないわよ?」
「いや、お前はっきり“気持ち悪い”つったろ」
この2人が居るのに、オレンジの彼が居ないと
おさまりきらない。
早く来てくれないだろうか。
いつもなら、もう来ているハズなのだけれど。
そう思い、生徒会室の扉をﾁﾗﾘと見れば
タイミングよく開くソレ。
「お〜。綾が居るとか珍し〜」
「カナちゃんおはよー」
「奏、おはよう。貴方も珍しいわよ。花音は?」
入ってきたのは、待っていたオレンジではなく銀。
「お泊り会だったのよ〜」
「たまには、家にも連れてきてよ」
「花音に言ってみるわ〜」
ゆるゆると、掴みどころのない話し方をするのは
ワザとだと知っているけれど
この話し方の時の彼は、実は少し苦手だったり。
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作者名：雪姫乃 | 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=season1999
作成日時：2017年10月10日 19時
