きっかけは君やった

まあ狙ってるってことですわ ページ9

◆赤

｢……ちょっと俺、トッ……トイレ行ってくるわ！｣

あーあ。逃げたわ淳太。まあ想定内ですわ。

俺に取っては一世一代のアプローチやったのにな。滅多にないで、キラキラアイドルの重岡大毅くん(笑)がこんな積極的なん。

…あーあ。


ガチャ、と音がして入ってきたのは神ちゃん、濱ちゃん、小瀧、照史。

…流星は遅刻か？笑

｢しげ！どやった！？｣
｢さっき淳太くん出てったで！？顔は見えなかったけど！仲直りちゃんと言えたんか？｣
朝イチで俺と一緒に来た神ちゃんに頼み込んで、皆を止めてもらっててん。

まあでも、俺が淳太のこと好きなんは神ちゃんしか知らんから、仲直りちゃんとしたいって理由にしてる。

｢……いやー、わからん笑｣
｢俺ら昨日淳太と一緒いたけどめっちゃ焦ってたで〜。あいつはしげのこと許してるやろうし大丈夫やって｣

そうやったんか…

ま、嫌われてないならええか……

じゅんた〜〜〜。俺のこと分かってや〜〜〜。

だいすきやねん。わかるか？

この前ホテルで部屋暗くして淳太の手を握ったのも、

その前淳太をベッドに押し倒したのも、

ずっと前淳太を背中から抱きしめたのも、

きのう、強引にチューさしたんも、

ぜーーーーーんぶ。


すきやからやねん。
でも淳太はただのじゃれ合いとして見るんですよねーーー。チューはどーなんねん。チューもイタズラの一環ですかーーー。ばーかばーか。



俺のこと意識しろや。

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