検索窓
今日:10 hit、昨日:24 hit、合計:88,796 hit

やっと ページ17

◆赤

あいつ、チューさせられた奴にご飯誘うなんてどんな神経してんねん。せやから心配なんねん。

そんなこと思ってても目の前の淳太がかわええから「いく」っつった。

他愛ないこと喋りながら淳太と歩いた。


淳太はかわええ。

笑った淳太は宇宙一かわええ。

ご飯を食べる姿も、モグモグしとる姿も酒を飲む姿もぜんぶ。

チューさしたときの顔なんてもう、忘れられへんくらいかわいかった。
唇、やわらかかったなぁ。ええ匂いしたなぁ。


店のカウンターに二人で座っとると、
やわらかくちびるオバケ(かわいい)がこっちを見て言った。

「しげさー、最近ほんま大丈夫なん?疲れてんやない?」

「……そう見える?」

「うん。やって急に流星の真似し出すし」

それは淳太のせいやで。
流星のそばにずっとおるからやん。

「…構ってほしかってん笑」

「なんやねん笑 そんな理由か!いくらでも構ったるで?」

……何で「嫉妬してるんです」の一言が言えへんのやろ。

言えたら、もしかしたら少しは振り向いてくれるかもしれへんのに。

「……なぁ、しげ」

淳太が急にうつむいて、膝の上の手をギュッと握りしめて言った。

「……この前、お…おれに…キス……させたんも………構ってほしかったからなん?」


ちゃう。淳太との関係を変えたかったからや。


……ちゃんと、意識されとるやんか。


淳太、手ぇ震えとるやんか。


よし俺よ。淳太の手を握れ。口をひらけ。



「……一回しか言わへんから」

「…なにを……」


「淳太に、俺を好きになって欲しかってん」


言えた。


やっと。

なんて日だ→←黄色のきは気遣いのき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ありやまGirl(プロフ) - 最近しげじゅんの沼にハマった者です!めちゃくちゃ最高に面白かったです!! (2020年3月25日 11時) (レス) id: 4d9c162f4d (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - しよりんさん» わーー!!ありがとうございます!嬉しいです! (2019年6月24日 2時) (レス) id: d684a5e74e (このIDを非表示/違反報告)
しよりん(プロフ) - いまさらすいません笑 「ばか淳太!気付けぇ!」のとこでウルっときてしまいました・・・。それだけいいたかったです笑 (2019年6月21日 22時) (レス) id: db32c84ab5 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 神重流望&雍予澆気» ありがとうございます(*´`) (2018年8月8日 23時) (レス) id: 9a23fc5c61 (このIDを非表示/違反報告)
神重流望&濵桐淳(プロフ) - こうさん» いえいえ^^*お互い頑張りましょうね! (2018年8月8日 22時) (レス) id: 0d20c7ba6e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こう | 作成日時:2018年8月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。