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ウォヌside
「ウォヌ、大きね? 背、どれくらい?」
ジュンフィと2人きりになり、彼がそう尋ねる。
それは人間だった時のことだろうか。
ふと疑問を思うと。
「うん。人間のとき!」
文字を指す前に彼は答える。
人間だった時の身長を答えると、「同じくらい〜」とジュンフィは何故か喜んだ。
「ウォヌがこれしなくても大丈夫。言葉、分かる!」
ジュンフィは俺が持っていたAお手製の文字表を指す。
手話が出来るということだろうか。
「んー。聞こえる。ウォヌの声、聞こえる!」
俺はさっきから声を出していないはずなのに、俺の言葉が理解出来るというのは……。
テレパシーが使える、ということだろうか。
「ここに聞こえる! ウォヌ、綺麗な声」
ジュンフィは自分の頭をつつく。
俺の声が……ジュンフィの頭の中に流れるのか。
つくづく、この男はよく分からない。
ということは、Aの考えていることも分かるのか?
「Aは分かんない。言葉だけ分かる」
俺が心の中で思った言葉だけ理解出来るのか……。
変な奴。
……ということは、俺がAに対しての気持ちも。
「ウォヌ、A好き?」
しまった。
「僕もー。A、いい人。可愛いから好き」
お前が思っている俺の“好き”とお前の“好き”は違うぞ。
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らららー(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!(*・ω・)ノ (2022年6月19日 18時) (レス) id: 26d6d8e78e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々子 | 作成日時:2021年12月8日 13時