死亡者リスト (ページ7)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:21,025 hit

復讐ページ7

辺りが少し暗くなってきた頃、1人の少女が薄暗い道を歩いていた。
その少女の服は何があったかは分からないが汚れていてボロボロだった。
そんな少女の元にある男が話し掛けた。

《ねぇねぇ！そこのキミ！！》
「え？私…？」

いきなり後ろから話し掛けられた少女は驚きながらも振り返った。
振り返った少女の目線の先に居たのは黒いパーカーにフードを深く被った会った事の無い少年だった。
表情があまり分からない為か、少し怖くなるが少年に話し掛けた。

「私に何か用…？」
『別に用がある訳じゃないんだ…えっと…その…キミを見たら可愛かったからつい話し掛けちゃって…驚かせてごめんな？』

少女は少年の言葉を聞いて更に驚いた。
可愛いなんて事初めて言われたのだ。
少女は頬を少し紅く染めてはお礼を言った。

「だっ、大丈夫！ありがとう…！」
『それよりキミ、なんで服がそんなにボロボロなわけ？』

少女は少年にそう聞かれてどう言葉を返せば良いか分からなかった。
少年は俯いては黙っている少女を見て、何かを察した様な表情をすると口を開いた。

『もしかして…いじめられてるの？』

少女は少年のその言葉を聞くとビクリと体を震わせた。
何秒か間を開けて少女は決心したように口を開いた。

「……うん、そうなの…」
『復讐したいとか思わないわけ？』

“復讐”

その言葉だけが少女の心の中に残っていた。

「……出来るならしたいよ…でもそんなことしたらお母さんとお父さんに迷惑掛けちゃうから…」
『なら…殺しちゃえば(・・・・・・)いいんだよ』
「え…？」

少女は少年の放った言葉に驚いた。

『大丈夫だよ。俺に良い考えがある』
「で、でも…殺すなんて……」
『今までやられた事を思い出してみなよ。それがこれからもずっと続くんだ。耐えられるのか？』

少女はそう言われて今までやられていた事を思い出した。
これがこれからも続くとなるときっと耐えられないだろう。
少女の心に怒り(・・)がふつふつと湧いてきた。

「私…やる…！」

こうして少女は復讐することを心に決めた。