√D! (ページ10)

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っひ……あ……

短い悲鳴が聞こえる。
これは…かわいいあの子の声…？

「だ……っひ、警察っ」
「ど、どうしたん……？あ、そっか、俺のこと知らんもんな……
俺な、お、おれゾムっちゅーねん。ひ、一目惚れしてなっ！えへへ、かわええ」

ズボンを履くことも忘れ、あの子に近寄る。
あの子の手からスマホが滑り落ちた。

「あ……あ……」
「な、泣いとるん！？だ、大丈夫か？んへ、いいにおい……こんな近くにおる……」
「や、やめてっ！！」

あの子は俺を突き飛ばそうとしたが、途中で手を止めた。

「あ…なんっで…」

途端に顔を赤くするあの子。何見とるんやろ、かあええ。
視線を辿ると、俺が処理した後服を着ていないことに気づいた。

「……ぁ、ああっっ、見苦しいもん見せてしもうたな……。
俺、どうしても我慢できんかってん」

急いでパンツとズボンを履く。
腰が抜けたのだろうか。ストン、とかわいらしく座り込む。

「っは……また興奮してきたわ……
なあ、名前なんて言うん？どこ高行っとん？
あ、俺な、後つけてこの場所見っけたんよ。鍵は合鍵作って……って、そんな泣かんといてや。
俺がまるで犯罪者みたいに……」