沈厶 �将� ページ19
月島side
朝。目を覚ますとふわりさんは居なかった
テレビをつけるとニュースが流れてた。
《速報です。今日明方未明、宮城県✕✕市の池に女性の遺体が発見されました。遺体は池に浮かんでおり、その様子等から警察は自ら命を断った可能性が高いと考えています。その女性の名前は舞宮ふわりさん。23歳です。》
《警察は＿＿＿＿＿＿＿＿＿…………》
やっぱり。と思った。
でも僕は止めなかった。だれにも止められないんだ、彼女は。
皆が幸せになったのを確認してから、彼女は死んだ。
五年。それはあの時傷ついた皆の心を落ち着かせるのには十分過ぎる時間だった
それらを、全て分かっていたのだろう
本当に優しくて、優しくて……………可哀想な人だ
彼女の選択が間違ってるとは言わない。
そもそもそんなこと言える資格がないから言わないが、彼女が、違った選択をしたら
もしかしたら、もしかしたらだけど、
違った未来になっていたかもしれない
彼女も、幸せになっていたかもしれない
でもそんなことを言っても、もう、何も、戻らない
彼女の抱えていたもの全ては、分からない
僕だけが知っている、秘密。
これは、絶対に、誰にも話すつもりはない
そして、彼女と過ごした3ヶ月間も、絶対に話さない。
彼女が一部だけを話してくれた秘密。
後は彼女が一緒に【あちら】に持って行った
もう誰も知ることは出来ない
あぁ、ふわりさん。
僕も楽しかったですよ。ありがとうございました。
誰にも話すつもりはないんで、安心して下さい。僕はかなり後にそっちに行きます。
待ってて下さいね、また、話、しましょうね。
貴女との時間は本当に楽しかった。
じゃあ、また会える日を楽しみにしてます。
――Fin――
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作者名：紅茶 | 作成日時：2016年12月4日 19時
