あの子の隣【SVT】

_Mingyu ページ12

「高校生になってからAちゃん不良になったんじゃない？」

『そんなことないでしょ』

「今日だって帰ってくるの遅かったし！Aちゃんのオンマが最近夜ご飯食べてくることが多いって言ってた！！」

『友達とご飯食べに行ってるからね』

「ずるい！俺は行けないのに！！」

『中学生は買い食いできないからしょーがないじゃん。
来年になったらできるよ。』

「高校生になったらAちゃん一緒に帰りがてらご飯食べに行ってくれる？」

『うん』

「ほんと！？」

『うん だから受験頑張って』

「じゃあ頑張るから明日一緒に帰ろ！！」

『…ん？』

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「なんか校門にめちゃくちゃ好青年！って感じのイケメン高身長男子いるんだけど！！」

友達が興奮冷めぬ様子で報告してきた内容に眉を顰める。昨日の夜嬉しい気持ちを顔と身体で表現して「明日迎えに行くね！！」と私の部屋を後にしたミンギュが頭によぎる。
口だけだと思ったけどもしや…

「あの制服って中学生？大人っぽいよねー！歳上の彼女とか待ってんのかな！？」

ミンギュでは？

「なにそれ可愛い〜！！」

「ねね、一緒に校門まで行って一緒に待ってあげようよ！！Aも行こ！」

『うーーーん…』

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・

「あ！Aちゃん！！！！」

「え、Aの彼氏だったの！？！？」

『彼氏じゃないよ』

「彼氏でも良いのに！」

『良くないよ』

「えー！何この子可愛すぎるんだけど！？こんなにカッコいいのに中身可愛いとかやばいってA！」

『やばくないよ』

「何君っていうの？ヌナ達と一緒に帰ろうよ〜！」

「ミンギュです！えと、今日はAちゃんと二人で帰りたいからごめんなさい〜！…Aちゃんの友達皆明るいし美人だね！！」

『うん』

「ミンギュ君かわいすぎる…！また来てよぉ！次はヌナ達と一緒に帰ろ〜！」

「あはは！ありがとうございます〜！！さよならー！Aちゃん行こ！」

『みんなバイバイ』

…

「待ってミンギュ君ナチュラルにAの手握ってるし。」

「好き好きオーラ全開じゃない？…飼い主に構ってもらって嬉しいワンちゃんみたい」

「待って。A…引き摺られてない？ついて行けてないってあの子」

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