あの子の隣【SVT】

_Jeonghan (with Joshua) ページ9

こんにちは、Aです。突然ですが現在私の前方には中世的な美人といったテイストのイケメンがおります。
そして私の隣には今日も私のお弁当を貪る(実際は上品に盗み食いをする)ジス先輩がおります。


「お前シュアの彼女なの？」

『シュア？』

「ジョシュア！」

『ジョシュア？』

「A、僕のことだよ。ジョシュアはアメリカ名」

『は〜ん…』

「シュアや、最近週1でご飯一緒に食べないのはこいつのせい？」

「お前だなんて酷いよね、Aちゃんって呼びなよ」

『ちょっと待ってください。あなたまで私の弁当食べないでください。』

「この卵焼き美味…認めてやるよ。」

『いや、返してください』

「A良かったね、フフフ、ジョンハンも座って話そう。
Aを真ん中にしてあげるね」

『やめてください』

「なんだ〜？喜べよ後輩、イケメンに囲まれてんだから」

『あなたまで隣に座ったら私のお弁当がもっと減るんですけど！』

ジス先輩から奪い返したにも関わらず弁当箱のおかずは新たに仲間に加わったジョンハンという先輩によって刻一刻と減っていく。
イケメンは盗み食いをする習性があるのだろうか。ジュンはそんなことしないのにな…。

「ハニはよくこの場所に気づいたね」

「いや、自分で見つけたんじゃなくてシュアが気になって尾行してったらここに居たから…
でも、なんだかんだ彼女じゃないっぽいしこの場所もあったかくて人がいなくて落ち着くし良いかも」

「Aの縄張りらしいよここ。」

「先輩が譲って♡って言ったら後輩は譲るものだろ」

『最低だ…』

「ちなみにAがいるのは水曜日だよ」

「ふーん…次は俺の弁当も作ってきてよ。だめ？」

「先輩が作って♡って言ったら後輩は作るものじゃない？」

『最低だ…』


初対面の頃からジス先輩がジェントルマンと言われる理由が全く理解できなかったが、彼の友達も友達だ。
類は友を呼ぶとは本当の事なのだろう。見た目はこんなに美しくても強引さと傲慢さが果てしない先輩に出会ってしまった。

また彼(ジョンハン先輩)も水曜のぼっち飯仲間…最早もうぼっち飯と呼ばないが…となり、それによってもともとジス先輩とジョンハン先輩と食べていたスンチョルという先輩も水曜ランチに加わることとなるのだった。


「で、結局Aとシュアはどんな関係？」

「僕たちはマブダチってやつだよ。ね、A」

『えー…』

「A？」

『ネ』

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