あの子の隣【SVT】

_Jun (with 96'z) ページ7

毎週化学の授業が終わると何故かジフンとスニョンと話すようになり、ジフンと放課後時間が合うと美味しい飯屋巡りをするようになり、その事を知ったスニョンが仲間はずれだと泣き、中々3人でいることがなんとなーく増えてきたあたり。

スニョンが最近仲良くなったという隣のクラスの友達を紹介してくれるらしく(何故)、我々一向は遥々隣のクラスまで足を運ぶことに。


「じゃーん！このイケメンがジュン！あとジュンの友達もかっこよかったから連れてきた！」

「こんにちは…！」

「こんちには…？」

ご機嫌ヘムチくん基、スニョンが連れてきたのはよく友達の中でも話題に上がる、スーパーイケメン、ジュンくん。…と、塩顔ハンサムで冷静で頭が良さそうと人気のウォヌくんであった。

状況があんまり読み込めてないあたりジュンくんもウォヌくんもいきなり俺の友達を紹介する！ってスニョンに言われたのだろう。可哀想。

それなのに自信満々な表情をするスニョン、可愛い。
これから先の展開を考えてないんだろうな、可愛い。

ここにはコミュ力があるようでなく、そして現状を把握できていないスニョン、

苦手なのはおなごだけではなく、普通に元来人見知りなのだろう。ウォヌくんのネクタイあたりを見ながら口をへの字にして固まっているジフン。私のセーターの裾を少しばかり掴んでる辺り、相当テンパってるんだと思う。可愛い。

そして多分このイケメンジュンくん、優しいと噂だが彼も多分人見知りなんだろうな。耳の上あたりが赤くなってるし、目線がスニョンとウォヌくんを行ったり来たり。

最後にウォヌくん。彼は一番理解できてないしそもそもしようとしてない気がする。ボーとジフンを眺めてるし。やめてあげて、ジフンのライフはもう0よ！

『地獄か？ここは』

「えぇ！！！？？！？ジフンとAってイケメン好きじゃないの！？」

『普通に好きだよ、好きだけど紹介してどうするつもりだったのスニョン。どういう経緯があって紹介しようとしたの？』

「えーと、この前3人で食べた中華料理店が美味しくって……それでジュンと廊下でぶつかって、謝って、中華料理の話になって…？」

「どうしてぶつかってから中華料理の話になったんだ」

私もそう思うよウォヌくん。

「ジュンって中国から来たらしい！！！」

「急に…？」

私もそう思うよウォヌくん。

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