あの子の隣【SVT】

_ 95'z ページ18

「やー！聞いてないぞA！」

『先輩静かに入ってきてくださいよ…』

「俺も聞いてないんだけど！」

『何をですか？』

「僕がAの家に泊まったことだよ」


本日水曜、私と先輩がご飯を食べざるを得ない日。ニコニコのジス先輩の後にジョンハン先輩とスンチョル先輩がご乱心の様子で入ってきた時点で悪い予感はしていたけど理由がしょぼすぎて話にならない。

「泊めたら危ないだろ！」

『先輩だけじゃなくてミンギュもいたし』

「男が増えただけじゃん？夜とか大丈夫だったの？」

『ジス先輩とミンギュはアッパの部屋で3人で寝たから何も危なくないです』

「え、何それ…どういうこと？アッパ？」

「Aのアッパとオンマはすごく良い人でね…
あの日の夜はアッパとミンギュと僕で夜にホットケーキを焼いたんだ。それに夜ご飯はオンマとミンギュの手伝いもしたんだよ？
そうだ、あの時の動画とか写真とか僕に頂戴よA」

「娘はなにしてんだ？娘不在の時の話か？」

「なんで後輩のアボジとオモニとそんな仲良くなるんだよ…」

「俺もAのアボジとオモニ見たい！」

『ジス先輩、エアドロでいいですか？』

「僕たち長い付き合いなのにカトク交換してなかったね。今しようか」

「A！俺も交換してない！」

「俺も！」

「スンチョルとジョンハナは別にしなくてもいいんじゃない？動画も写真もいらないでしょ」

『ジス先輩経由かジス先輩のケータイで見せてもらってくださいよ、一々3人に送るの面倒なので』

「俺たち友達じゃないの？」

『スンチョル先輩拗ねないでください』

「A、俺のこと嫌いなの？」

『ジョンハン先輩メンヘラにならないでください』

「しょうがないから4人のグループを作ってあげるね」


後々このグループはスンチョル先輩とジョンハン先輩らにより大分メッセージが多く怠いことになるのだが、(既読無視をしてると個人の方で一々生存確認してくる)家にいるときはツムツムをやりたいミンギュにスマホを貸しているので、話し相手がミンギュであることを彼らは知る由も無いのだろう。


___...

「なにこのグループうるさ！ツムツムいちいち止まっちゃうんだけど！」

『通知オフにしな〜』

「わ、なにこれ凄い美味しそうなパンケーキなんだけど！Aちゃん見て！」

『うわ、すご…でっっっっか』

___...

「カトクだとAのテンション高いんだよな」

「あれ、ジョンハニヒョン知らないんですか？あれ俺ですよ！」

「は？」

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